★ オオハクチョウの身づくろい ★

2019年02月04日

厳しい寒さの中、南に渡らず野付湾に残り生活するオオハクチョウ。彼らの生活する姿を見るたびに生命の力、生活力のたくましさ、生活の工夫に驚かされます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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               ◆  オオハクチョウの身づくろい  ◆

オオハクチョウは頭を水の中に深く刺し込み水底のアマモを引きちぎり、食べます。時にはもっと深い場所のアマモを採るために逆立ちをします。

何度も何度も繰り返すため、頭から上半身の防水性をいつも整えておかないといけません。そのための工夫を常時しています。

私たち人間には毛が生え、毛の近くに皮脂腺という油を出す腺があります。ニキビになるのも腺です。鼻の頭にはたくさんあり、指で絞ると脂が出てきます。全身にあるので皮膚がしっとりしています。

乾燥肌の人は皮脂腺から出る脂が少ないので、乳液などを塗って保湿をします。しかし、オオハクチョウには人のような腺はありません。代わりに尾羽が集まる尾椎のところに小さく盛り上がった脂が出る腺があります。

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ここから出る脂がオオハクチョウの生命を維持しているといっても過言ではありません。脂は羽の防水性を保つとっても大切な役割を持っています。

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オオハクチョウは皮脂腺を大切に使っています。覆ている羽を立て、隠れていた皮脂腺をあらわにします。嘴の先でつまみ脂を絞り出します。

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嘴に付きますが、余分に出てきた脂を頬や喉、頭の羽に塗ります。嘴に付いた脂は翼や背中、腹など首から下の範囲に塗ります。丁寧に、小まめに、嘴を挟んで塗っていきます。

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首を曲げてもうまく届かない首の上部は頬や頭に塗り付けた脂を首に撫で擦るように伸ばして塗ります。頭から首の付け根まできちんと脂を塗らないと、水の中で水を弾けません。

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撫でるように塗る。この技術を使わないと水から頭を上げた時、首から頭を覆う鱗のような羽から水しぶきにして水を追い出せません。

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  人の指先ほどの大きさの皮脂腺。大きなオオハクチョウの命を支えているのです。

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                 身近な風景 : オジロワシの夫婦

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コメント

最初の写真なんだろなと思いました。面白い。純白ですね。

伊豆沼、蕪栗沼の白鳥はこれから汚れるんですか

冬水たんぼ、呉地さんのあれですね
どうぶつ社の本で読みました

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