★ けあらしの朝 ★

2019年01月16日

野付半島。14日朝6時45分。日の出前、車の中で測った外気温はマイナス16℃。西高東低の気圧配置で、根室地方は高気圧のど真ん中。昨日の強風が収まり、余波の波が打ち寄せてはいますが、ほとんど無風のほぼ快晴の夜明けです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                   ◆  けあらしの朝  ◆

車を走らせている前方左側が根室海峡の海、右は全面凍結している野付湾。視界良好。と、左手に波ぎわから霧が発生して沖合に低く敷き詰められた状態が見えてきました。

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あこがれの「けあらし」です。

待ち焦がれていた大規模な「けあらし」が発生しています。陸上部は見通しが良いのに波ぎわから白い霧が湧き上がり、沖合に広がっています。

遠くの防波堤の左側が盛り上がる霧が回転するように立ち上がっています。これほど境界くっきりしているのも珍しい。風がゆっくり湾内から海に流れて行くのが分かります。

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霧が濃くなったり、薄くなったり、変幻自在に流れていきます。特に波ぎわから発生する霧は濃く、対岸の国後島が消えたり、現れたりしています。

けあらしのの発生条件は、夜間の気温が大陸から流れ込む寒気と放射冷却により冷やされ、気温がマイナス15℃前後(海岸線で普段はこんなに下がることはありません)、海水温との温度差が15℃以上になるとき。

風速が無風から3~5メートルといった条件が揃うとき、発生しやすくなるとか。まさに、条件に会い、けあらしが黙々と海面から立ち上がってきます。

190114-070821001.JPG太陽が顔を出し、日が射してくると知床連山の頂が赤く染まり、そのあとにけあらしが輝きだしました。朱鷺色に染まってきた瞬間の美しさ。これは絶品です。ほんの一瞬ですが、最大の色気がみなぎりました。

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日射しが高くなってくるにつれ、次第にけあらしの濃度が薄くなり、ぽわぽわの温泉煙ようになり沖合に去っていきます。

儚い、儚い、夢のような時間でした。これでいつ巡り合えるのか、日食より珍しいかもしれないと思いつつ、消えゆくけあらしを見送りました。

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                    身近な風景 : 樹霜

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コメント

居合わせた幸せ。たまりませんね。

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