★ オオハクチョウの寝姿 ★

2019年01月08日

越冬するオオハクチョウはどこで寝るのだろう。寝場所を決める条件はなんなのだろう。誰が決めるのかな。みんなで決めるのかな。観察しているといっぱい疑問が湧いてきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                  ◆  オオハクチョウの寝姿  ◆

秋に渡ってきたころは川の河口に広がるヨシ帯に集まります。ヨシ帯は天敵であるキタキツネや人がが近寄れない場所であり、何かトラブルがあったときに広い水面に出て、滑走して飛び立てます。

内陸のデントコーン畑の刈入れが終わると餌場に近い沼に集まり、ねぐらにします。餌場が近く、安全だからです。

雪が降ると大方は、気温の温かい本州の方へ旅立っていきます。でも、厳寒になっても残るオオハクチョウが100羽前後います。野付湾のアマモを食べて生活できるからです。

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湾内が凍ってくると、それまでねぐらにしていた湾内にそそぐ当幌川の河口ヨシ帯から湾の入り口にある春別川の河口に集まってきます。ヨシ帯はありませんが、アマモが押し寄せる砂地の浅瀬が広がる場所です。

春別川の河口まで凍ってしまいますが、海は凍りません。オオハクチョウは氷の端に集まり、ねぐらにします。端だとキタキツネがやってきても、すぐに氷から水面に逃げれるからです。

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皆で寄りそって眠れば、誰かが交代で見張りができます。危険が近寄っても、奇声を上げると眠りについている他のオオハクチョウが起きだし、一斉に声を発し威嚇ができます。

そうなるとキタキツネは近寄ることができません。体力が落ち、弱っている個体でも守ってあげることができます。

安心して眠るオオハクチョウの姿は魅力的です。マイナス20℃の中でも皮膚が露出している嘴や脚を守れるのです。

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オオハクチョウは長い頸を後ろに折り曲げ、頭を翼の中に挿し込みます。くちばしは滑り込むように雨覆い羽の中に入り込み、40以上はある皮膚の近くにたどり着きます。

体の中で一番大切なくちばしを守ることができるのです。嘴を触ったことがありますが、熱く感じるほどの温かみがあります。

黒くがっちりした脚は水かきがあり、広げると私たちの手のひらぐらいの大きさになります。泳ぐときや水面を走り出し、滑走するときにとても役に立つ大切な部分です。

寝るときに凍傷にならないようにオオハクチョウは氷の上に座り、脚をお腹の羽の中に隠してしまうのです。しかもすっぽりと。

こうなると断熱力が高い羽毛に寒さは遮断、ゆっくり眠れるのです。この姿を見るとほっこりとした気分になります。

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頭の差し込み方に右利き、左利きがあるのか傾向を見てみましたが、さほど偏りはないようです。

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                 身近な風景 : 凍ってしまったヨシ原

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コメント

タンチョウなどは片足立ちで寝ていますが、あの片足は凍傷にかからないのでしょうか。

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