★ 必死の争奪戦 ★

2019年01月11日

生きるか、死ぬか。厳寒期の野付半島には「生き抜く」ための激しい争いが繰り広げられます。いつも見られるわけではありませんが、周りに目を配していると見つけることができます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                    ◆  必死の争奪戦  ◆

中でも、オオワシとオジロワシたちが獲物を捕まえた時は、それはそれはすさまじい争奪戦が始まります。特に湾内の氷が70%以上に張ってくると多くなります。

それまで広く拡散して餌取りをしていたカモたちが氷の端に集まり、エサを獲るようになります。多いのはホオジロガモ、スズガモ、カワアイサなど潜水するカモたちと彼らが獲って水から上がってきた魚を横取りするシロカモメやオオセグロカモメ、カモメたちです。

ホオジロガモやスズガモは湾内にたくさんいるホッカイシマエビやアサリが好物ですから、潮が引いて浅くなると活発に潜ります。

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オオワシやオジロワシはカモやカモメがたくさん集まるところにやってきます。氷の上に降りて、カモやカモメたちの行動を観察しています。

カモが潜り、上がってくる、また潜る。その動きを飽きるまで見ています。そのうち油断するカモに狙い撃ちを仕掛けます。潜水して上がってきた瞬間を上から襲います。失敗しても、カモは逃げるために潜るので、上がってくるのを待ちます。

失敗を繰り返し、諦めることが多いのですが、時たま上手くいくことがあります。数打てば当たる方式です。一羽のカモがワシ掴みされ、引き上げられます。

1キロ前後はあるカモを片足でつかみ、飛び上がり、速度を上げ、逃走を始めます。周りにいるワシがカモを横取りしようと追いかけてくるからです。

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カモを捕るのは、たいていオジロワシです。俊敏で動きが早く、ハンティングに優れているのです。獲ったオジロワシを体が一回り大きいオオワシや他のオジロワシが追いかけはじめます。

1キロ近いカモを持って飛ぶのはハンディーです。空身のワシたちにすぐに追いつかれ襲われます。方向転換したり、上昇下降を繰り返し、必死の様相で逃げますが、1キロという重さはいくら握力が強いワシとはいえ、ものすごい負担です。

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ついに、放してしまいます。今回、落ちて行ったのはホオジロガモのメス。まだ生きていますが、すでに内臓が出ています。氷の上で起き上がりましたが、小回りの利くオジロワシに再びつかみ上げられました。

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今度は若いオオワシに追いかけられます。当然、腹を空かせた他のワシたちも追いかけてきます。再び落とすと、オオワシの成鳥がつかみ、飛んでいきます。

せっかく捕獲したカモ。当のオジロワシも必死です。後ろから追いかけます。スピードははるかにオジロワシが速いですから、すぐに後方に付きました。

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オオワシは後ろ手につかみ、スピードを上げようとします。それを後ろから掴み掛かり、奪い返しました。オオワシはそのスピードのまま飛んでいきます。

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オジロワシがとった行動は、急速に高度を上げ、さらにスピードを上げました。さすがに他のワシたちはこの時点であきらめた感じでした。

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              身近な風景 : 厳寒期のカラスの水飲み


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コメント

ひったくりするより自分で稼げと言いたいところですが、ひったくりのほうが効率がいいのですね。人間でも。

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