★ オオワシが寄らない ★

2018年12月27日

毎年、当たり前にやって来ると思い込んでいたオオワシ。6年前から数が急激に少なくなりました。以前は、年末に100羽以上が野付湾の氷の上に降りていたのです。今や、数えて、やっと10羽前後。寂しい限りです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

181209-134321002.JPG

************************************

                  ◆  オオワシが寄らない  ◆

1月に入いると、200羽以上のオオワシが姿そ見せる日本でも有数の観察ポイントでした。それが今や10~20羽ほどしか見られません。

その原因ははっきりしています。6年前からこの時期に設置されてきたコマイ定置網がなくなったからです。野付半島の周辺は日本最大のコマイ産卵場所でした。毎年、産卵に集まってくるコマイで海面が盛り上がらんばかりだったと漁師から聞いたことがります。

181209-134741005.JPG

それが数年おきになり、さらに4、5年に一度になり、最近はいつコマイが現れるか見当がつかなくなってきていました。予測ができない漁に何千万もかけて定置網を設置できません。

不漁でも定置網に入るカジカやカレイは引き上げられ、そのほとんどは浜に投げられてきました。たまにゼニガタアザラシの遺体も放置され、オオワシやオジロワシの食糧になってきたのです。

181209-134423003.JPG

多くのワシが定置網のおかげで、厳冬期を乗り切れたのです。現金なものです。食べる物がなければ、来なくなりました。今は、氷下待ち網漁がおこなわれている風蓮湖の方に集まっています。

1990年代は根室海峡には3000羽以上のオオワシが越冬していました。羅臼沖で獲れるスケソやマダラのおこぼれを目当てに集まっていたオオワシたちです。

181209-134740004.JPG

世界での生息数が5000羽ほどと推定されていて、60%以上のオオワシが根室地方に滞在していたのです。

今や、野付半島で観察できるオオワシは貴重な存在になってきています。海ワシの中でも最大級。白と黒のコントラストが美しく、鮮やかな黄色の嘴が映える畏怖堂々の姿は、人を引き付ける魔物です。

181209-134252001.JPG

     貴重になりつつワシの姿をしっかり眼に植えつけておかねばなるまい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

                   身近な自然 : 氷の波

181209-104952001.JPG

トラックバック

トラックバックURL: http://blog.hokkaido-np.co.jp/mt/mt-tb.cgi/10189

コメント

残念です。なんでコマイが獲れなくなったのか、それが問題だ。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

(公開されません)

(HTMLタグ(b,i,br/,p,strong,em,ul,ol,li,blockquote,pre)が使えます)