★ ウミウ ★

2018年12月03日

10月に入ってからウミウとヒメウの数が増え始めました。繁殖地で子育てを終えた親と子が魚の豊富な根室海峡に集まってきて、野付湾をねぐらにして活動しているようです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

181014-063602003.JPG

************************************

                       ◆  ウミウ  ◆

私がウミウの子育てを初めて見たのは48年前、根室の落石岬の崖にあったコロニーでした。当時はたくさんの巣があり、雛がひとつの巣に4、5羽いました。周辺の海でたくさん魚がとれてたのだと思います。

モユルリ島のテーブル台地の上や崖にはたくさんの巣があったのにはびっくりしました。のちに私のフィールドになった浜中の湯沸岬やゴメ小島にもたくさんのウミウが繁殖していました。

181014-062817002.JPG

釧路から根室に至る海岸線は崖が多く、ウミウが繁殖するのに適した切り立った崖がポチポチあります。そんな崖にはオオセグロカモメも繁殖し、ウミウと一緒に子育てをしています。

子育て中、オオセグロカモメに雛をよく捕られるウミウがどうして一緒に営巣するか不思議でした。ある時、オジロワシがウミウの大きくなった雛を巣から捕って行く現場を見て、納得がいきました。

181014-063934004.JPG                       お腹が黒い成鳥

オジロワシが来るとオオセグロカモメが飛び、近寄ろうとするオジロワシを激しく攻撃するのです。ウミウにはそれができませんからオオセグロカモメに頼るしかないのです。

英名で、Japanese Cormorantと言います。ウミウの生息が日本列島沿岸域に限定されているからです。北限は千島。樺太から、南は台湾までです。オホーツク海、日本海、東シナ海と太平洋側は日本列島沿岸域。その名前の通り、沿海域とその島々に住む海のウなのです。

181014-070601005.JPG                       お腹が白い幼鳥

冬季になるとほとんどのウミウは南の方へ移動して行きますが、12月までは根室海峡で過ごします。太陽が上がってくる早朝、小さな編隊を組んで沖合に出かけていきます。

181014-055946001.JPG                  細身のヒメウと太めのウミウ

中にはヒメウの編隊に入って出かけるウミウがいます。次々にやって来るウミウをよく見るとお腹が黒いのと白いのがいます。黒い方のお腹の羽は小さなうろこが張り付いたようになっています。白いのは羽が柔らかくふわり膨れた感じです。

181014-070602006.JPG

黒い方が成鳥。白い方は今年生まれの幼鳥。引き締まっている、いない雰囲気が分かります。

        今時期が一番近くで、ウミウを観察できる季節です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

トラックバック

トラックバックURL: http://blog.hokkaido-np.co.jp/mt/mt-tb.cgi/9922

コメント

いわれてみると、首から胸が白いのは幼い感じがしますね。

中田さんいつもお世話になっています。半島のウですが、ここ数年急速にカワウが分布を広げています。冬季は流石にウミウと考えられますが、春から夏は相当数のカワウが湾内と沿岸にいると考えられます。正確な調査が必要な時期ではありますね。先端のテトラのウは何ウなのか? とても気になってます。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

(公開されません)

(HTMLタグ(b,i,br/,p,strong,em,ul,ol,li,blockquote,pre)が使えます)