★ ハクガン ★

2018年11月08日

牧草地帯の刈り取りが終わったデントコーン畑にやって来る亜種ヒシクイの群れを観察していました。やって来た7羽の群れの中にハクガンが一羽混じっていました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                     ◆  ハクガン  ◆

ハクガンは根室地方ではあまり見かけない雁の仲間です。このところ亜種ヒシクイを追いかけ、刈入れの終わったデントコーン畑を巡っています。3000羽以上の群れが毎朝、野付湾からやってきます。

飛んでくるヒシクイの群れの中で1羽のハクガンが混じっていると目立ちます。射光に当たると白が輝き、黒っぽく見えるヒシクイの中で浮き上がって見えるのです。

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この日はもう1羽、別の群に混じり飛んでいるのが確認できました。

根室地方では以前から風蓮湖で1、2羽確認されていました。野付湾でも5、6年前から1羽を確認しています。

日本に来るハクガン個体は一時絶滅したと言われました。2000年ごろまではやってきても1~2羽がマガンや白鳥に混じって確認されるにすぎませんでした。

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その復活を賭け、日本、ロシア、アメリカの研究者、保護団体の国際プロジェクトが動き出したのは1990年代前半です。

北極海に浮かぶ島にある繁殖地で採取した卵をアジアへ渡るマガンの巣に預けました。マガンを里親とし、アジアへの渡りに想いが託されました。

その成果が実を結びだし、最近は増加傾向にあり数百単位の大きな群れが渡ってくるようになっています。

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帯広地域の十勝川流域では今年も百羽以上の群れが滞在しています。ねぐらにしている沼が凍る時期まで滞在するそうです。

アメリカ東部でも一時狩猟により激減しましたが、1961年に狩猟禁止にしました。その後、急速に回復、100万羽以上になり、現在では狩猟が解禁されるまでになりました。

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ハクガンの飛来は、季節の移り変わりの前兆といわれます。雪吹雪に舞い飛ぶハクガンノ姿は魅力的です。

これからハクガンが増え、江戸時代みたいに東京湾の冬景色として、雪が降るように見えたといわれるほどたくさんのハクガンがやって来るようになる夢を実現させたいですね。

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根室地方は渡りのコースからはずれているみたいで、十勝地方みたいに増えていくことはないかもしれません。もし、旅の中継地として選んでくれれば、コクガンとハクガンが集う日本で唯一のブラック&ホワイト ガンが見れる中継地として、人の目を愉しませてくれるようになるかもしれません。

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                    身近な風景 : あかね雲

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コメント

シジュウカラガンは見たことあるが、ハクガンはまだ。見たい。

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