★ ノハナショウブは花勝負 ★

2018年07月27日

     「津波は家屋を奪っていったが、花(ノハナショウブ)は残していってくれた」。

           東日本大震災で、津波被害を受けた人の言葉です。

                おばんです。小太郎でごじゃります。

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                 ◆  ノハナショウブは花勝負  ◆

ハナショウブの原種であるノハナショウブは生育が旺盛で劣悪な環境でも育つタイプがあります。東北地方の沿岸部に生えているノハナショウブ。東日本大震災で自生地は津波被害を受けましたが、海水が引いた後で芽を出したのです。

調べたら塩分に強いことが分かりました。ただノハナショウブは乾燥に弱く、自生地が激減していると云います。

野付半島にはノハナショウブの群生地があります。茶志骨川の河口から伸びる砂嘴。以前は牛や馬が放牧されていた荒地です。

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今は保護され、ハマナスやエゾカンゾウ、シシウドの仲間が多く生える草原一面に咲きだしています。ノビタキやカワラヒワなどの草原性の野鳥が好む草地です。

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花びらの色は濃い紫色。花びらの基部から伸びる黄色の模様があるのが特徴です。

びっくりするほどたくさん咲いているのに、この紫色が目立ちません。周りの草の葉と重なり合うと打ち消されるように存在感がなくなってしまいます。

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道路を車で行きかう人たちの95%以上は気づかず、通過していきます。エゾカンゾウのオレンジ色の花が咲いていた時は車を止めて見ていたのに、素通りです。

この景色もったいないよ、と言ってあげたいのに「見えない」のです。花好きとしては残念だけど、踏み荒らされず残ってくれた方が益し。と思ってしまうエゴが出てしまいます。

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こんなに残っているのは道内では野幌の湿原のノハナショウブくらいでしょうか。百万年前から日本にはえていたと考えられているレジェンドの花なのに。

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                   花めぐり : エゾキスゲ

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コメント

野付半島にノハナショウブの自生地があるんですか!
それを知っていたら、北海道行きをノハナショウブの咲いている時期にしたものを・・・ と、残念に思います

むかし、鳥に興味を持つ前に、植物が好きでした
とくに単子葉植物に引かれていて、保育社の図鑑をもとに身の回りの植物の名前を一つずつ調べていたことがあります
そのときに、アヤメ、カキツバタ、ノハナショウブの識別ポイントを覚えようとしていましたが、ノハナショウブを実際に見たことはありませんでした

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