★ ヨシ原のオオジュリン ★

2018年07月25日

野付湾の葦帯でオオジュリンが囀っています。海霧が流れてくる中で聴くオオジュリンの鳴き声は哀愁を帯びています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                  ◆  ヨシ原のオオジュリン  ◆

「チュッ、チッ、ジュリーン」、遠くから聞こえる風鈴のようなか細くて、透き通る声。どこで鳴いているか分かりずらい位置不特定な鳴き声です。

同じフレーズを繰り返し、繰り返し囀っています。これがまたいいんです。沁みるんです。晴れた明るい雰囲気より、海霧が発生しているような日がオオジュリン日和なんです。

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いまでこそオオジュリンは北海道の草原でよく見かける夏鳥で、繁殖していますが、以前は北海道よりも北のカムチャッカ半島で繁殖していた鳥です。北海道の鳥類学者・井上元則博士によると1940年ころより繁殖するようになった珍鳥だったようです。

温暖化が進む中、北より南に繁殖地を広げている小鳥なんです。英名リード・ブンティング(Reed bunting)と言われるように葦が生える環境が好きです。

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枯れ葦の茎皮の下に潜む昆虫を皮を剥ぎ、見つけ出し食べています。越冬地の霞ケ浦や淀川の河川敷などの葦帯で過ごす環境特化型の小鳥です。

春に渡ってきたころのオオジュリンのオスは枯れ草色のスズメに似た体色をしています。枯れ葦の色に同化して、プレデターから身を護る助けになっています。

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ヨシは他の植物に比べ、新芽が出てくるのが遅いのです。6月の下旬になり、ようやく新芽が地面から生えてきます。

他の植物みたいに先に出られて光を遮られることがないせいでしょうか。生えてくると急激に伸び、密生してしまいますが、それまではオオジュリンのとてもいい餌場になっています。

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巣は隣接するハマナスが生える草原に作ります。ヨシが伸びるころ草原にはたくさんの虫が現れ、葦帯の利用率は急激に減ります。

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                   花めぐり : ウラジロタデ 

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先日は見逃し、聞き逃しました。残念。

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