★ 巣立ち・その前に ★

2018年07月04日

巣立ちの季節に入りました。4月からやってきて子育ての準備をし、気温の上昇とともに巣作り、産卵、子育てにまい進してきた鳥たちの仕上げです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                  ◆  巣立ち・その前に ★

みんなの嫌われ者、私は大好きなハシブトガラスの雛たちも巣立っていきました。野付半島で巣を作るカラスは草原の中のナナカマドの木を利用します。

数年前に大雪で、増え始めていたナナカマドの灌木がエゾジカの食害にあい、半分以上の木が枯れてしまいました。そのため、しばらくカラスは巣を作りませんでした。

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残った木々が少しだけ成長し、がっちりしたのか今年は3か所で巣を掛けました。1か所の巣が道路の近くにあるので、車から雛の様子を窺ってみました。すっかりカラスっぽくなり、リラックスしてうずくまっています。

雛の数は3羽。標準です。みなが同じような大きさで育っています。天候は良くなかったけれど食べ物は豊富に手に入ったようです。産毛がほとんどなくなり、巣から飛び出していくのももうすぐです。

親鳥も小さなときに比べると神経質ではありません。私の行動を監視してはいますが、攻撃はしてきません。少し離れたハマナスの灌木の上に止まり、何かあったら飛んで来ようと準備しています。心配そうです。

遠くでエゾジカたちも私に注視しています。草原は隠れるとこがないので、いつも堂々とした立ち振る舞いをしなければ、彼らを不安にします。

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そこに、オジロワシが上空を飛んできました。不安がったカラスの親が飛び上がって向かっていきます。すぐに追いつき、威嚇鳴きをしてオジロワシをマークしていきます。

時には上から攻撃し、背中に乗ろうと試みます。激しくて、途惑わせています。オジロワシはまっすぐ通過していくだけのようでしたが、カラスの必死さに圧倒されています。

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これには理由があります。オジロワシがカラスの雛を狙うからです。見つかりやすいから威嚇先制をしないとワシの攻撃を防ぐことが難しいのです。

襲われると雛すべてが一度にやられます。一掴みでショック死です。そういえば、鳥の宿キリタップ村(浜中町)の村長さんがウミウの雛が食害を受けてると話していました。オジロワシが雛を狙いだしてからオジロワシの雛の生存率が上がっているそうです。

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カラスが必死で攻撃するのがよくわかります。雛のためなら親鳥は身を切っても天敵に挑むのですよ。

                  花めぐり : カラマツソウ

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コメント

カラスに申し訳ないけどカラマツソウの写真がとてもいいです。茶室に似合いそう。

子育ての時期には、色んなドラマがありますね
野鳥の観察者は 「いつも堂々とした立ち振る舞いをしなければ、彼らを不安にします」 というのは、なるほどと思いました

秋に知床に行こうと計画していましたが、日程が決まりました
できれば青い鳥動物病院を訪ねて、千佳夫さんにお会いしたいと思います
別途メールします

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