★ キョウジョシギの飛行 ★

2018年06月05日

キョウジョシギは、野付半島を春季通過していくシギ・チドリのなかで数が最も多いシギです。4月の下旬に大きな群れが次々にやってきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                 ◆  キョウジョシギの飛行  ◆

干潮時、砂嘴の砂浜や泥炭の干潟にやってきてゴカイや貝類、小魚、フナムシなどの昆虫をせっせと食べています。ワシが通過すると一斉に飛び立ちます。2、300羽の群が一塊になって低空を飛び回ると、つい嬉しくなります。

群れの飛行は他のシギ・チドリに比べるととても力強く、一塊になった群れが見事な編隊飛行を見せます。しかも、急激な方向転換を繰り返し、そのたびにお腹の白さが光ります。

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地上にいるときは胴長短足ですが、飛行時に広げる翼の長さは体長の2倍以上あります。翼や1本1本の風切り羽が頑丈で、風を切る力が強く、たくましい感じがします。

というのはワシやカラスの翼の羽が風をあおる時に反るときがありますが、キョウジョシギの羽にはその気が見られません。芯の強度が大きいのだと思います。

越冬地のオーストラリアや南アジアからロシアの北部ツンドラ地帯まで6000キロ以上の距離を移動して行くのですから、空気を切り高速で飛ぶ強靭な翼が必要なんです。

この強靭さは北極圏で繁殖するシロカモメやワシカモメの翼に匹敵すものがあります。北極圏で吹く強烈な風の中で生きるカモメたちの羽の芯は硬く、折れにくくできています。

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強風に煽られてもバランスを保てる強靭さが羽1本1本にあり、まとまるともっと強くなる機能が進化の過程でついてきたようです。

飛行時、背中に出る羽の模様がはっきりして他のシギより特異です。背中の中央を走る1本の太い白い線。翼の中央を尾に向かって走る白い線。それが腰部の白いU字に繋がる。合わせると矢印のような形になります。

この模様が編隊飛行をするときに目印になり、機能しているのではないか。誰か興味を持って研究してくれないかな。

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きっと、長距離で編隊飛行するときに、それぞれの位置取りや先陣を切る順番、若き個体の道しるべ、脱落防止機能・・・いろいろな働きをしていると思いはせます。

さて、今季も多くのキョウジョシギやハマシギ、トウネンが繁殖地に向かっていきました。8月にはまた繁殖を終えて帰ってきます。その時まで。

                   花めぐり-1:キタコブシ

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コメント

なるほど。確かに風切羽が反っていませんね。

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