★ カワイサ・7羽のひな ★

2018年06月14日

6月は誕生の季節。自然の中を歩けば歩くほど、生まれて間もない子供に出合います。彼らにとり人はモンスターです。プレデターであり、いち早く逃げなければならない相手です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                  ◆  カワイサ・7羽のひな  ◆

茶志骨川の河口、葦帯に入ってみると「ゲルルル、ゲルルル」とカエルの変調した低い唸り声が発せられました。「エッ、何、何」。立ち止って見回すと1羽のカワアイサのメスが葦の水辺から出てきました。

背中を向けて川の真ん中の方へ泳いでいきます。普段なら水面を走りはじめ、飛び立ちます。これは雛だ。近くに潜んでいる。とっさに判断しました。

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メス親が遠ざかって行くと、目の前の葦陰から雛が出てきました。小さな雛たちです。生後7日以内、7羽の雛が目の前を岸沿いに声を出さず、泳いでいきます。

あわてて水面を走ることはしません。そっと遠ざかっていきます。できたら見つからないで距離を開ける思いが込められた泳ぎです。

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こちらを気にして目線を向けています。動けば途端に走り出すはずです。おっかなびっくり。雛だからこそ慎重に、静かに遠ざかろうとしています。尾の後ろの水がだんだんに盛り上がってきます。

水かきをフル回転させだしています。上は静かに、下は猛烈に。スピードが上がり、川面に一列の筋が浮かび上がってきました。必死さが描きだされてきます。

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目指すは母さん。塊が直線になり、伸びていきます。早く着かないと上空から捕食に来ます。できるだけ早く安全な母さんのもとに。

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合流。みんなが集まると、急にスピードが上がりました。母さんと7羽の雛たちが後ろについた脚で水を蹴って、走り出します。その水しぶきが見事です。

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できるだけ早く遠ざかりたかったんだね。危険、危険。

たくさんの雛が生き残ってほしい願いを後ろ姿に込めました。

                     花めぐり 5:クロユリ

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コメント

無条件に可愛いですね。

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