★ 黒いツルシギ ★

2018年05月26日

夏の繁殖羽になった黒いツルシギを見つけました。頭から全身に墨汁を浴びたようなイメージの羽色をしています。特に頭から首筋にかけ黒いので、全身が黒っぽく感じます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                  ◆  黒いツルシギ  ◆

黒い頭に白く縁どられた真っ黒の瞳が印象的です。細くて長いくちばし。下くちばしの赤い色が実に黒とマッチして美しさを強調しています。

日本で観察できるシギの中で、全身が黒く見えるシギの仲間は他にいません。ツルシギが繁殖するユーラシア大陸の寒帯やシベリアの北部では、6、7月はみなこんな黒い色をしているはずです。

ツルシギと名付けられていますが、しぐさや見た目が違い、なぜツルシギなのかさっぱりわからな名前のイメージです。

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ツルシギは、近年その個体数が著しく減っているシギの一種です。その原因はツルシギが立ち寄るハス田や干潟の減少が上げられています。

ですから野付半島で見られるツルシギは、私にとりとても価値があるシギなんです。毎年、数少なくみることができるとはいえ、行動を観察できるのは貴重なことなんです。

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干潮になり、海水が泥炭の干潟を引いていく水路にツルシギとアオアシシギ、キアシシギ、マガモの夫婦が集まっていました。

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流れてくる小魚やプランクトンを食べているのでしょうか。それぞれがくちばしを水の中にいれ、集中して捕っています。

すると、体が一回り小さいアオアシシギが突然ツルシギに突っかかってきました。不意を突かれたツルシギは慌てて逃げます。アオアシが意識する領域内にツルシギが入ってきたのが気に食わなかったのか、攻撃的に追いかけます。

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何度も繰り返しますが、そのたびにツルシギは帰ってきます。不思議なことにキアシシギには攻撃しないのです。ツルシギだけに繰り返します。

広い空間があるのに同じ場所に集まります。効率よく魚が捕れるので、つい縄張り意識が出てくるのかもしれない。でも何故、自分より小さなキアシシギにはしないのか。

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つい面白くて観察をし続けました。シギ同士の駆け引きと諦めない精神。生きる上で大切な知恵かもしれないな。

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コメント

名前の由来わからないのが結構ありますね。ほかのキョウジョシギ。鳥に詳しい人に訊いても「さあ、京都の女かなあ」てな具合。

ツルシギの目、愛嬌がありますね
ちょっと頼りなさそうにも見えます

ツルシギとは関係ありませんが、昨日加賀の大聖寺の鴨池に行ってきました
この時期に行っても鳥を見るのは期待できないのは分かっていましたが、旅行で近くまで行ったので、45年ほど前に何度か行ったのを思いだして、寄ってみました
立派な観察舎があり、レンジャーの人から 「冬にはどんな様子か」などを聞かせてもらいました
(昨日吉崎の蓮如上人の御坊跡を見て芦原温泉に泊まり、今日は永平寺に行きました)

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