★ ヤツメウナギとハシブトガラス ★

2018年05月16日

砂嘴の中の干潟でシギがやってくるのを待っています。一羽のハシブトガラスが何やらうろちょろしています。カラスも干潟ができると藻の中に潜んでいる生き物を探しにきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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               ◆  ヤツメウナギとハシブトガラス  ◆

5月、6月の野付湾は豊かな海になります。海水が温み、プランクトンが増え、それを食べに小魚や幼魚が集まります。

目に見えて分かるのはイワシ。カタクチイワシかマイワシの群れがこの時期に根室海峡に入ってきて、野付湾に迷い込んできます。

自殺するように浜に乗り上げ、波ぎわがイワシの死体だらけになる時は、カラスやオジロワシ、トビ、カモメが集まります。多いときはみんなが食傷気味になります。

魚が打ち上げられているのに鳥っこ1羽もいない不思議な世界になります。こんな幸運な事件はめったにありません。普段は湾内に生息する魚や貝などをカラスやワシ、カモメ等は探して食べています。

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お探し中は近寄るのが大変なことが多く、近くで探しているところを見ることは難しいことです。しかし、目の前でハシブトガラスが飛んできて魚を捕る瞬間に出合いました。

私の前に突如飛んできて、アマモやフノリが海面に出て横たわっている場所に足から飛び込みました。くちばしを海水に突き刺して取り出した時に細長いウナギのような魚を引っこ抜いてきました。

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体の真ん中をつまんでいます。魚は蛇みたいに体をくねらせ抵抗。すると頭を左右に振り、頭の部位をくちばしでしっかり挟みました。ぐっと力を入れると魚の力が緩みました。

体がくねらなくなったんです。動いていますが、くねらない。見ると横腹に穴が並んでいます。形からするとヤツメウナギです。幼魚です。

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穴に見えるのは鰓の穴(鰓孔)。体の両側に7対あり、それが眼に見えることから、本来の眼と合わせ「八目」と呼ばれています。

ウナギに似ているので魚に似ていますが、魚類とは大きく違います。魚には人と同じ顎がありますが、ヤツメウナギには顎骨がありません。円口類に属する生き物です。

口が吸盤のようになっています。原始的な特徴を持った生き物。ヤツメウナギの現生種は淡水を中心とした世界中の寒冷に生息水域しています。

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川で生まれた若い魚は、種によって川に残るものと、海に降りて2、3年回遊して河川に帰ってくるものがいます。海に出てくる降海型はカワヤツメです。

ハシブトガラスはカワヤツメを捕っていたんです。すると、体に力がなくなったヤツメを近くの海草の上にもってきて置き、くわえ直すと「えっ」・・・。2匹になっています。

それまでに捕っていた1匹を足して、飛んでいきましたね。

とても慣れた風だったので、カワヤツメが相当いるようです。

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コメント

今日甲子園浜にシギやチドリを見に行きましたが、結構な数のハシブトガラスが磯をつついていました。何を食べていたのか
じっくりは見ていませんが、なんだったのだろう。

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