★ 角落ちる時季 ★

2018年04月27日

春はエゾジカにとりほっとする時季。特にオスジカは希望が芽生える季節です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                   ◆  角落ちる時季  ◆

秋の交尾期はメスをめぐり力の力量が問われ、冬は餌場をめぐる縄張り争いと食べることに全力を注いできました。丸々と太っていた秋に比べ、春は痩せて、毛つやがなくなりみすぼらしい姿になっています。

新芽が出始めるとオスの群れに気の抜けたようなホンワカな雰囲気が漂い始めます。食べるものが湧きだし、どこでも新鮮な草芽が採れ、食べ物での争いがなくなります。

雌のグループには興味がなくなり、オス同士の痛々しいほどのピリピリとした権力争いもしなくなります。群れは解消せず、仲良し仲間のおっとりした関係で過ごすようです。

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この時季にいままで権力の象徴としてかざしていた頭の上の角が、ぽろぽろと落ちていきます。オスの群は妙に滑稽な雰囲気がしています。

2本の角がなくなり、雌みたいになった坊主頭のシカ。片方の角が落ちて、アンバランスなシカ。まだしっかりと大きな角を持ったシカ。入り混じって草を食べています。

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坊主頭になったシカは頭が尖り、子供顔になり、かわいらしくなります。角があったところはカルデラ湖みたいに凹み周りの組織が盛り上がっています。すでに新しい角を育もうという勢いが覗える盛り上がりです。

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片角のシカはバランスの悪さでとぼけた顔になり、威厳をなくし、周囲のシカからも無視される状況です。このシカは群れから少し離れることが多かったです。早く落ちてほしいときっと願っているに違いありません。

両方の角が残っているシカは老化してみすぼらしく見えてしまうほど、角の根元が痩せて見えます。下から盛り上がってきた組織が角を萎びさせて切り離そうとしているように見えます。

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角はちょっとした振動でポロリと落ちます。角持ちシカが草を食べている横に落ちたばかりの角の先が見えます。

もう少しで角なしオス軍団の群れの姿が誕生です。これから秋に向かいさらに大きな角が育ってきます。それぞれが一回り大きくなり、メスにもてる体格へ一歩前進していきます。

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コメント

前からの疑問ですが、毎年角を落とす訳はなんでしょう。ずっとつけておけば余分なエネルギーを使わなくてすむような気がしますが。

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