★ 赤錆色のオオハクチョウ ★

2018年03月02日

越冬中のオオハクチョウの中に新顔を見つけました。嘴の根元から顔、頭、首にかけ、白い羽が赤錆色に汚れた成鳥が4羽、混じっていました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                 ◆  赤錆色のオオハクチョウ  ◆

野付湾で越冬するオオハクチョウはきれいな海水の中のアマモを採って食べているので体が汚れることはありません。     

頭から首の根元あたりまで赤錆色が付いているのは、食事をするときに嘴を水面に入れ、さらに深いところに頭から首までの深さのところに届かせ、食べ物を探したということです。

そこの水や土壌に赤錆色になる成分が含まれていて、染まったんです。大方、酸化した鉄成分です。

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オオハクチョウは東北地方で多くが越冬しています。彼らの多くが越冬する伊豆沼や内沼、蕪栗沼の周辺の田んぼは、雁の仲間や白鳥たちの餌場に「冬みずたんぼ」の取り組みをしています。

水稲耕作を長年継続していると粘土や鉄が溶脱した土壌になります。イネは茎葉から根への通気組織がよく発達しており、大気中の酸素が植物体内を通して根へと送られやすいため、根が酸素欠乏になりにくい性質を持っています。

イネは根から酸素を分泌することや根の周辺で有害な二酸化鉄イオンが酸化されて毒性の少ない酸化鉄を生じ、これが根の表面に被膜を作り毒性物質から根を守る役割を果たすと考えられています。

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田んぼを餌場にするオオハクチョウが赤錆色に染まっているのは酸化鉄のせいです。やってきたオオハクチョウの先陣は東北で越冬していた可能性があると思われます。

ガンカモネットの情報ではすでに白鳥の北帰行は始まっています。これから雪解けとともに赤錆色に染まったオオハクチョウが多く飛来してきます。

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コメント

勉強になります。赤いハクチョウもきれいですね。

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