★ つがい ★

2018年01月14日

冬は厳しい現実を見ることが多いです。厳寒を耐えることの大変さを目のあたりにします。体力がないと生きてはいけません。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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12月の野付湾。1羽のオナガガモのオスが凍った岸辺にたたずんでいました。寂しそうなオーラを感じます。1羽で、体調が良くないのでしょうか。

普段、オナガガモは冬季に1羽でいることはありません。群れを作り、カップリングする重要な時期なはずです。

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双眼鏡で見る限り、五体満足、動きもしっかりしています。でも、様子がおかしい。そっとしておいてやろうと反対方向へ向かいました。

すると、30m先にハシボソガラスが砂浜に落ちているものを突いているのに気づきました。止まって双眼鏡で見ると死んだカモです。上になり、体から脚が突き出ています。

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胸部の肉を尖ったくちばしで削いでいます。近寄ってみるとオナガガモのメスです。頭、首、背中、腹部、翼、尾、脚、みなきれいです。羽が周囲に散乱せず、胸部の皮膚が割かれているだけです。

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裂け目からは胸骨突起の両側の胸筋が大方削がれてなくなっています。腹部の腸や肝臓もなくなっています。胸骨だけが露出しているだけで、乱れていません

タカ類やワシ類に狙われて死んだわけではなさそうです。衰弱して死んだようです。それをカラスが見つけ、皮を割いて食べたのです。

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きっと、見つけたオスの相方です。死ぬまで寄り添い、死んでからも寄りそっていたのでしょう。カラスが来たので少し離れたところで、見守っているようです。

せっかくカップリングして、これからだというときに死なれてしまったのが、相当ショックだったのです。

ワシに見つからないうちに早く仲間のところに戻ってくれることを祈って、その場を後にしましました。

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コメント

息長くブログを続けておられますね
時々読ませていただいております

最近、鳥飼否宇さんの「ブッポウソウは忘れない」という本を読みました(野鳥誌に紹介記事がのっていたので)

動物を観察、研究している人たちの姿(努力)を垣間見たような気がしました

修行として続けているブログが楽しくて仕方ない
すばらしいことですね
そんな生き方を目指したいものです

長谷川博さんの「白鳥の旅」、読んでみます
(わが街の図書館に蔵書があるので、予約しました。最近は図書館をよく利用しています)

長谷川さんとは、何度か芦生でご一緒しました
彼の本「50羽から5000羽へ - アホウドリの完全復活をめざして」を出版した『どうぶつ社』は、僕の従兄弟がやっている会社でした

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