★ 鳥葬・オオワシ ★

2018年01月10日

野付半島では時々、鳥葬を見ることができます。多い季節は冬季。老齢なエゾジカが寒さと栄養失調で行き倒れになります。氷が薄いところに落ちて、這い上がれず凍死します。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                      ◆  鳥葬  ◆

ゴマフアザラシが定置網に迷う込み、おぼれ死にます。イルカが嵐で死ぬことがあります。ミンククジラが死体になって流れ着きます。

オオハクチョウが病死します。カモ類も病死します。キタキツネ、エゾタヌキが死にます。

たくさんの死に出会うことはありませんが、歩き回っているとたまに出くわします。骨と皮しか残っていないことが多いです。鳥やキツネは小さいせいか短期間で食べられてしまい、めったに食べられている現場には出会えません。

運よく出あうのがエゾジカやアザラシ。体がでかいのと皮が硬いために食べる処置に時間がかかるのです。

硬い皮はカラスやキタキツネには歯が立ちません。彼らは目やお尻の穴をほじくりだすくらいです。カラスが集まるとオオワシがやってきます。

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カラスがいることで警戒心を解いて、近寄ってきます。安全を確かめるとオオワシは硬い皮をがっちりした鉤状のくちばしで引き破ります。苦労はしますが。

破れると腸を引出し、引きちぎって食べます。先陣はくちばしの黄色が美しい成鳥です。威厳があり、体のでかいワシが優位になって食べます。

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遠くから見ていると成鳥ばかりが入れ替わりに食べ続けます。若いオオワシは周りに降りて、遠くから見ているだけです。

強いワシが満腹になり去っていくと次に強いやつが死体の上に乗ります。周りにはカラスが集まり、ワシが背を向けていると後ろから肉を盗みます。オオワシが振り向き威嚇すると一斉に飛び散ります。

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皮が広範囲に破られると1羽だけが独占していた死体に2、3羽のオオワシが乗りだします。そうなると狂騒です。威嚇したり、逃げたり、食べたり、必死さが伝わってきます。

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ハゲワシみたいに寄って、集って、瞬く間に食べつくされることはありません。しっかりした秩序があって、食べられていくという状況です。

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コメント

始めまして
神奈川に在住している者で、
昼休み中に時間があれば拝見致ています。
写真は命の営みに感動し、
極寒の地で生き抜く力強さも垣間見た気がします。
有難う御座います。

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