★ あざらし ★

2017年12月27日

野付湾の日没。4時前には太陽は地平線に沈んでしまいます。垂れこめた雲と空が朱鷺色に染まる静かでゆったりとした時間帯です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                      ◆  あざらし  ◆

沖からオオセグロカモメが尾岱沼港の方へ帰ってきます。ヒメウが編隊を組み湾内に向かいます。浜で鳥たちの帰りを見ていると前の海に黒い塊が現れ、じっとこちらを覗っています。

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ボーリングの玉ほどの大きさ。ゆっくり水の中から浮き上がり、興味深々に見ています。スーッと沈み、10メートルほど移動してまた浮き上がってきます。

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双眼鏡で確認するとゴマフアザラシです。昼間ならこっちの姿を見るとすぐに潜ってしまうのに、興味を示し近寄ってきます。おっお。こっちもカメラを構え、見つめてやります。

にらみ合い。と、さらに一頭が頭を出しました。見ています、こっちを。眼が動き、眼球の白い部位が見えます。たぶん私が黒い物体に見えるのです。

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ゴマフアザラシは野付湾に周年生息しているアザラシです。100頭近くいて、浅瀬に棲むカレイやチカ、コマイ、アメマスなどの魚類、ホッカイシマエビ、カニ、タコなどを食べています。

湾内にたくさんの魚が生息している証しでもあるのです。オホーツク海やベーリング海に推定40万頭いて、普段は北海道に流氷とともに南下してくるアザラシです。

春になって帰らずに残ったのが野付湾のアザラシなんです。今時期はコマイが産卵に集まってくる季節で、ゴマフアザラシたちが活発に泳ぎ回るときです。

コマイの定置網が入っていた時は、魚を追いかけて網の中に迷い込み、おぼれて死ぬアザラシがいました。今年はここ5年コマイが押し寄せてこないせいで定置網が仕掛けられませんでした。

毎年10頭以上は犠牲になっていたのですが、その心配が入りません。見る方も気が楽です。

大きな瞳で見られると緊張します。これから活発に動き回る時期です。氷が来ればさらに近くで見ることができます。

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毎年彼らの動きを見ていると干潮と満潮になる時の潮の動きをとても上手く利用しているようです。潮が動くと魚がエサ取りに精をだし、捕りやすくなるからです。

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コメント

ゴマフアザラシに何頭もの死骸、それに頭蓋骨だけを見たのは何年も前の別々の年だったと思います。ゴマちゃんの犠牲が亡くなったのはいいけれど、漁師さんはコマイが来ないのは困りますね。

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