★ 夕暮れ、珍しいところにヒシクイが ★

2017年11月29日

これまでずっと見過ごしてきた野付湾のヒシクイ。自分の想像力のなさ、関心のなさを悔いながら、9月から興味を持ち観察に通いました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                ◆  夕暮れ、珍しいところにヒシクイが  ◆

以前から野付湾にヒシクイが春と秋の渡りの時期に中継地として逗留しているのではという疑いを持っていました。

10年ほどコクガン観察に熱を入れていたせいで、ヒシクイが好むねぐら、河口部に広がる葦原帯には早朝時や夕暮れ時に注意を向けませんでした。

夕方、帰宅する途中、湾に向かい飛んでいくヒシクイの群れを何度か見たことはありましたが、餌場から帰るヒシクイだとは思っていませんでした。

5年前から風蓮湖のヒシクイを探し、観察を続けていて気づきました。野付湾で日中見かけていた少数のヒシクイはちょい滞在ではなく、居残りしていた群れ。多くのヒシクイたちは早朝に餌場に飛び立っていき、日中にはいないのだと。

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そこで今季、9月から早朝に出かけてみました。予想は的中。日の出前、ケルル、ケルルの鳴き声が葦の中から起きます。10分前後にバチャバチャの水を蹴る音とケルウの声が入り混じり、葦帯がにぎにぎしくなります。

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1000羽を超えるヒシクイが葦の中から飛び出し、河口の水面に集まってきました。すごい迫力です。日の出前、ベートーベンの交響曲第9番「合唱」第1楽章の出だしの楽想。静けさからの盛り上がりです。

それを聞いたとき、つい小躍りをしてしまいました。想像以上の光景です。わずか2,3百メートル先に目覚めたヒシクイたちが霧の中で飛んでいます。

太陽が水平線にかかる雲の中から顔を出す前後、飛び始めました。ひと群れ、ひと群れ、連鎖反応して林を越え、牧草地のかなたに飛び立っていきます。

私にとりとても心地よい見送りです。嬉しかった。

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それからひと月半の夕暮れ、野付湾の湿地に夕日が映える水際でアマモを食べるヒシクイに出合いました。のんびりゆったりした静かな風景です。

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コメント

このところ飛んでいる写真がいいですね。

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