★ 朝陽と喧騒 ★ 

2017年10月11日

雁の仲間ヒシクイの朝は早い。快晴になると天気予報で確認した日の早朝、彼らがねぐらにしている野付湾や風蓮湖に流れ込む川の河口近くの高台に行きます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                   ◆  朝陽と喧騒  ◆

そこで星空が薄らいで明るくなってくるのを待ちます。濃紺の空がゆっくりと薄くなり、やがて橙色に変わってくるころにカモのガゥァーガゥアーという声が響きます。

それから数分後、ケルルルッ、ケルルルッと呻くような声が湧き上がり、響いてきます。ヒシクイたちが動き出した合図です。

それまで葦の中で休んでいたヒシクイたちが河口の水面に出てきだしたのです。静まり返っていた河口がヒシクイたちの声で騒がしくなります。

水平線の東の空が赤みを帯びだしてきたころ、水面を蹴って走り出す音が聞こえます。5羽のヒシクイの群れが飛び上がってきます。高度を上げ、森の上を隊列を組み飛んでいきます。

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それから1分もしないうちにバシャバシャバシャと水しぶきを上げる音が大音響になって湧き上がります。20羽、30羽、50羽の群れが水面を蹴り、飛び立ってきます。

陽ざしのない空を黒い姿のヒシクイたちがV字編隊を組み、西の空に向かって森の上を飛んでいきます。遠くでも飛び上がってくる群れを確認できます。こっちに向かってやってきます。

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森に隠れ見えない水面からも飛び上がっていく羽ばたきと水面を蹴る音が聞こえます。

ヒシクイの姿に夢中になっているうちに太陽が上がってきました。それまでに1000羽以上のヒシクイが飛んでいきました。さらに群れが飛び上がっていきます。

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太陽の前を横切って群れが行きます。そしてこちらに向かってやってきます。真上を、真横を羽音を残し通過していきます。興奮しっぱなし。アクセル全開。カメラを連射させます。

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体の下に太陽の陽ざしが当たり、体の羽色が浮き上がります。おなかの白、脚の橙がはっきり見えます。鮮やか。

後ろ姿、後ろ編隊。とってもいい眺めです。

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数を数えるために見かけた群れを片っ端から撮りためました。あとからのカウント作業は大変ですが、時間をすっかり忘れてしまうほどの興奮でした。

最後の群れを見送ったのは、太陽が出てから30分ほどでした。飛び立ちから静かになるまでわずか40分ほど。

                 10月の実 ツタウルシ

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コメント

伊豆沼、蕪栗沼で朝晩興奮したのを思い出します。
それにしてもいいショット。ヒシクイさんもお日様もこんなふうに撮られてうれしいでことしょう。

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