★ 台風土産 カマイルカ ★

2017年10月02日

台風18号が野付半島の先の方では強力な威力だったようです。砂嘴の砂浜に生えていたハマニンニクはすべて砂に埋もれなくなっていました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                 ◆   台風土産 カマイルカ  ◆

太平洋側、東寄りの風と波が押し寄せ、海中の砂を大量に運んできたのです。波は砂丘を乗り越え、湾内になだれ込んだようです。アッケシソウが一面に赤くなっていた干潟は砂が堆積して、砂だけの干潟になっていました。  

すごかったんだな、と思い半島の先端の方に行くと、黒っぽい丸太が波打ちぎわに打ち上げられています。

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形はイルカ。口先は尖り気味、歯が見えます。皮膚は時間が経っているせいで白っぽく変色しています。死んで1週間ぐらいでしょうか。

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以前、ミンククジラが死んで、打ち上げられていたことはありましたが、イルカは私は初めてでした。根室海峡に棲むイルカはカマイルカ、イシイルカ、ネズミイルカの3種。羅臼のクジラが見える丘の看板に載っています。

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背びれを見ました。鎌のように後ろに曲っています。記憶からカマイルカだと同定しました。あとで調べると間違いなくカマイルカです。

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1本1本の歯が犬歯みたいに尖り、均一でとてもいい美しい歯並びです。この尖った歯でイワシやホッケ、マダラ、スケソウダラ、サケなどの魚、イカを捕って食べるのです。

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栄養状態がよく、皮膚の状態がしっかりして硬い。肉付きもよく、丸々しています。筋肉があまり発達していない顎の下あたりを食い破られています。心臓や胃、腸が引っ張りだされていました。

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いつもなら一番先に開けられる肛門はしっかりしています。近くに陰茎(ペニス)飛び出ていました。普段は体の中に収められていて、交尾の時くらいしか見られないそうです。

先の方の柔らかな部位は食べられてなくなっていましたが、基部の硬い部位はしっかり残っています。40年前にマッコウクジラを解体するときに取りだされたものを見たことはありますが、野外では初めて見る代物です。

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体長は3メートル近くはありました。両手を広げ、二倍ほどありました。小さいといわれるイルカですが近くで見ると大きなものです。

身体能力が高い海の生き物でも自然の威力に負けてしまうことがあるんです。大波に巻き込まれ溺れでも死んだんでしょうか。

嵐のあとは何かが起きている。海岸の面白いところです。

                 10月の花 チシマオドリコソウ

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コメント

台風の威力はすごいんだねえ。びっくりしました。

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