★ 台風のおきみやげ。コシジロウミツバメ ★

2017年10月01日

先日の台風18号は北海道に上陸して温帯低気圧になり、足早に通過していきました。根室地方でも数時間、横なぶりの強風と豪雨をたたきつけて走り去りました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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           ◆  台風のおきみやげ。コシジロウミツバメ  ◆

温帯低気圧は道東に来て、突如爆弾低気圧に変貌します。今回の18号は局地的な被害を根室地方にもたらしていきました。

野付半島に設置されていた秋鮭の定置網が甚大な被害を受けました。日曜日に行ってみるとかなりの定置網が引き上げられ、きれいに撤去されていました。

野付半島以外の定置網はそれほどの被害はなかったようなので、沖合は相当すごい風が吹き荒れたようです。

普段は海の上で生活しているコシジロウミツバメが中標津町市街の駐車場で保護され、わが病院に持ち込まれました。

AU1A3862.JPGコシジロウミツバメと言えば、太平洋側の厚岸湾の入り口に浮かぶ大黒島で数十万羽(到底数えきれないほどの数)が6月から8月にかけて繁殖しています。

普段は海上で生活して陸地には近寄らない海鳥ですが、低気圧の中心に吹き込んでくる風に押しやられてやってくることがあります。

海洋で生息しているときは、風の強い高所から風の弱い低所に急降下し、急降下の勢いと風力の差を利用して再び高所へ上がることを繰り返しています。時々素早く羽ばたいて飛びます。

大方、風をうまくとらえ生活をしています。運悪く、台風の風に乗ってしまったんですね。

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持ち込まれたときは、外傷はなく、羽はきれいでした。肉付きはよく、目は力強くしっかりしています。保温して体力のある、なしを見ました。

いつも思うのです。こうやって見つけられてくるのは、とても運がよい個体です。見つけられことがなければ、自力で飛べず、死んでいくか、食べられてしまうはずです。

コシジロウミツバメは地上から飛び立つとき、海上から吹き上がってくる風をうまくとらえ、ふわと浮きあがって飛んでいくのです。

内陸に来れば、それができません。何とか高い草の上に登っても、風が来ない限り空中に浮き上がれません。日が出てしまうと、カラスやトビに見つかって食べられます。

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運がよかったのです。ちょうど根室からクライアントさんが来られたので、放鳥をお願いしました。太平洋の海に暗くなって放していただきました。

海面を勢いよく蹴って飛び上がったそうです。

               10月の花 セイタカアワダチソウ

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コメント

人命ならぬ鳥命救助お疲れ様でした。
「秋には台風で運ばれたものが内陸にいることがある」と「フィ-ルドガイド日本の野鳥」に書かれていますね。嘴の上の突起に鼻の穴があるのでしょうか。

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