★ ノハナショウブ ★

2017年07月30日

先週まで野付半島はノハナショウブの花が見ごろでした。以前は牛や馬が放牧されていた草原。食われずに残ってきたのがノハナショウブでした。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                    ◆  ノハナショウブ  ◆  

有毒であるために食べられずに残ってきて、写真でご覧のように草原一面、ノハナショウブが咲き誇っています。

ノハナショウブの花を近くで見ると特殊な形をしています。

AU1A4624.JPG濃紫色の3枚の花弁は外花被片と言い、垂れ下がり、中央に黄色火炎模様が印象的。覆いかぶさっているのはめしべの芯で、内側に雄しべが隠れています。3枚の花弁に一つずつあります。内花被片は中央に立っている花弁です。

虫たちは黄色の火炎模様に引き付けられ中に入り、雌しべに行く途中で花粉をつけます。ほかの花に行ったときに受粉をさせるのです。

野付半島では天候が荒れると波しぶきが飛んでくる草原の方にノハナショウブが多く咲く傾向にあります。塩分に強い性質をしているように思います。

AU1A5746.JPG2011年、東日本大震災で津波被害を受けた東北の自生地では、海水が引いた後で新芽がでてきました。復興のシンボル花としてノハナショウブが塩分に強いことが知れ渡ったと聞きます。

それを聞いて野付半島にノハナショウブが多いことがうなずけました。しかし、爆弾低気圧で海水が大量になだれ込んだ湿原のノハナショウブは、一時的だとは思いますが姿を消しています。塩分濃度が高く、ノハナショウブの根に影響があったのでしょう。

エゾジカに食べられて消失したのではないかと疑われていますが、広大に咲いていたノハナショウブが突如消えるということはありえません。いつか塩に耐えたものが、濃紫色の花を復活さてくれるでしょう。

こんなに見事に咲いている草原ですが、通過していく観光のお客さんは気づかずにスルーしていきます。濃紫色の草原は、はっきり言って目立たないのです。引き付けないのです。

AU1A4693.JPGおかげで地元民はゆっくり広大なノハナショウブを愉しむのです。

                                            7月の花 ハシドイ

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