★ 哀愁のクロガモ ★

2017年04月12日

もうすぐクロガモの声が聴けなくなります。野付半島の外洋で冬を過ごしたクロガモたち。鳴かないカモが多いのに、ひと冬中「フィーー」とフルートの音色に似た柔らかな声を聴かせてくれていました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                 ◆  哀愁のクロガモ  ◆

クロガモの声は柔らかく膨れていくような澄んだ声です。きっと高音域の音で、遠くまで聞こえます。100メール、200メートル先から聴こえるときがあります。

しかも海の中からです。昼間より暗くなった夜の方がさらによく聞こえます。雑音が少なるのと上昇気流がなくなるせいかなと思います。

聴きようによって、すごく色っぽさを感じます。柔らかく包み込むような色気です。だらだらと鳴いているわけではありません。鳴き方に必死で、一生懸命な思いがこもっています。

AU1A0942.JPG理由があります。彼らは冬季にカップリングするのです。そのためにオスがメスにアタックを執拗に繰り返すのです。美声を聞かせ、すり寄り、モーションをかけ、独特のダンスをします。

一羽のメスに10羽ほどのオスが取り巻き、集団になって動き回ります。メスはつんとし他素振りを見せながらオスを躍らしています。

初冬はメスだけの群れを見ることができます。100羽、300羽の群れをなし、潜りながら移動して行きます。いつからでしょうか、オスに囲まれだすのは。強力な寒気が入ってくる1月頃ですか。

カモメやコオリガモが少なくなる頃、切なく潤いがあって哀愁に溢れる声が目立ちだします。昼も夜も休みなく聞こえてくる季節です。

AU1A0953.JPG                先頭の頭一つ出ているのがメスのクロガモ。周りはすべてオス。

そして流氷が来るころ、一羽のメスに、オスがたくさん集まる群れが見られます。必死な群れは、岸辺にも近づき、目の前で求愛の行動を見せつけます。

その時は、すでにお気に入りが決まっているみたいです。

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コメント

ペアがはっきり決まるのは繁殖地へ行く道中でしょうか。

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