★ 貝喰うスズガモ ★

2017年03月08日

貝を喰って生活しているカモがいます。日本に越冬しにくる海ガモの中で一番多くいるスズガモです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                  ◆  貝喰うスズガモ  ◆

遠浅の干潟や川が海にでる河口にはアサリや二枚貝などがたくさん生息しています。それを潜って食べるのが得意なのがスズガモです。

厳寒期にも野付湾周辺に残って冬を越すスズガモが少数います。湾内がほとんど凍ってしまう時期は浅瀬の海岸に移動して生活しています。

湾内や海岸の浅瀬にはアサリやホッキカイ、アオヤギなどの二枚貝がたくさん生息していて、彼らはそれを食べて冬を越すのです。

AU1A8149.JPG群れになっているスズガモを見ているといつも頻繁に潜って貝を嘴にはさみ、そのまま丸呑みしています。嘴で割って食べているところは見たことがありません。

丸呑みするのは彼らの消化器官に硬い貝殻を簡単に割るほどの力がでる胃を持っているからです。筋肉が発達した筋胃(焼き鳥屋で食べる砂肝のこと)です。胃壁はさらに硬いケラチン膜が発達し、思い切り締め付けても割れた貝殻で傷ついたりしません。

AU1A9389.JPGこの筋胃、越冬する場所の生息環境で随分大きさや重さが違います。同じスズガモであっても食べるエサの環境で発達の仕方が違ってくるのです。

貝ばかり食べているカモと貝が少なく海藻なども食べているカモでは筋胃の発達度が大きく異なってくることが研究で明らかにされています。

野付湾で越冬するスズガモは貝ばかり食べ、とっても大きな筋胃をしているはずです。

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氷が解けだすとさっそく海面が開いたところに来て、活発に潜りアサリを食べています。いち早く氷が溶ける場所は湾の入り口。貝のサイズが1~2センチほどの小ぶりのものが多いところです。

干潮になり浅くなるとどこからかやってきて、いつのまにか大きな群れになります。集まればワシやカモメがやってきて、活気に満ちてきます。

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コメント

割れた貝殻でも傷つかない胃壁とはすごい。竹を食べているパンダの胃も、とげとげの竹でよくもまあ傷つかないもんだとかねてきになっていましたが。

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