★ 新しい袋角 ★

2013年06月26日

しばらくエゾジカのオスの姿を見かけませんでした。野付半島より牧草が豊富な原野に移動したものかと思っていました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

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                     ◆  新しい袋角  ◆

6月に入り草原の草が伸びてきたらオスジカの群れが夕方に姿を見せ始めました。牧草の刈り取りが始まって、群れで帰ってきたのでしょうか。

大人のオスジカが集まった群れと初々しい若いオスジカの群れに分かれて行動しているようです。

警戒心が強く私の姿を確認すると群れが一斉に逃げます。冬と全く態度が違います。

偶然、若い3頭のオスジカに出会いました。すっかり冬毛が抜け、すっきりした体つきになっています。茶色の毛と鹿の子模様が全体をきりりと引き締め、エゾジカではないみたいな精悍な顔をしています。

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若シカの顔は美しい。大きな黒い瞳と長い睫。引き込まれそうな優しさにウルルです。大きな耳は表情をぐっと際立たせます。その間にふっくらした角が。

軟らかな毛に覆われ、親指を立てたみたいに伸びてきています。1日に2センチも伸びてくるそうな。若シカにとりオスとしての出発する証です。

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筍を思わせるエゾジカの新しき角。袋角といいます。袋角は柔らかく活発な細胞分裂を繰り返しています。血管が発達していて触るとぽかぽか。

中の成分はほとんどが血液で、骨髄液や神経細胞などが凝縮されています。そのせいで、角の先端部に薬効の高い成分があると言われ、最高級漢方薬として三千年以上の歴史があります

鹿茸(ろくじょう)とは、この鹿の袋角から作る生薬のことを指します。

この時期のオスジカは袋角が傷つかないようにとても大切にします。傷つけば角が美しくならず、メスにモテなくなることをよく知ってるからです。

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コメント

一日に2センチも伸びるとは驚きです。

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