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☆さあ、88番対決

2009年10月30日

 明日からの日本シリーズ。3年ぶりの日本一を目指す日本ハムは、ダルビッシュが登板できそうもないおかげで、巨人有利の声ばかり聞こえてきます。そんなことはありません。今年のパリーグ優勝を予言して、なおかつ楽天のAクラス入りを予想した私が、あえて予想させていただきます。

 ずばり4勝2敗でファイターズ! 地の利があります。これが東京ドームスタートなら考えてしまいますが、幸運なことにパリーグの本拠地から始まる、とシーズン前に決められていたのですね。

 札幌ドームの力を思い知らせてやれ!です。

 そこで、初戦、2戦目と連勝。ただし東京に行ったら、巨人の2勝1敗。そうなると、今週の土曜日の第六戦で決まります。ここで、劇的ホームランか、またはサヨナラでFの勝ち。そう予想しておきます。

 さて、監督同士、背番号は88。梨田さんは、2年前のヒルマン退任セレモニーで、この背番号を受け取りました。こうしたバトンタッチがお客さんの目の前で行われたことじたい、非常に珍しいのですが、梨田さんにとって88は、特別な番号です。

 そうです、引退の年が1988年。あの近鉄の歴史に残るダブルヘッダーで初戦に殊勲打を放ったのが梨田さん。僕は、この試合を川崎球場で取材していました。88は、因縁のある数字なのです。

 一方の原監督は、現役時代の8をダブルにして88を選んだ、と言われていますね。

 と、ここまできて、もうお気づきですか。梨田さんも現役時代は背番号「8」。
 今度の戦いは、そんな8同士の男の意地をかけた戦いなのです。

☆菊池投手のパ・リーグ入りにバンザイ!

2009年10月29日

 プロ野球ドラフト会議。菊池投手の交渉権を獲得したのは、西武でした。パ・リーグに来たことを喜びたいですね。ダルビッシュとの対決、田中将大との「ウォー」対決、岩隈との投げ合いも見てみたい。これで、完全に「野球はパ・リーグ」の流れが出来たと思うのですが。

 ロッテとオリックスが事前の予想を覆して菊池を指名しなかったため、競合した球団は6チーム。6分の1の確率なので、梨田さんの赤いパンツも威力を発揮してくれるのでは、と思いましたが、辺久が一番最初に引いていたんですね。

 渡辺監督の目が、赤くなり、「運命を感じます」なんて興奮しているのをテレビで見ていると、西武のはしゃぎようが伝わってきます。
 
 埼玉西武となって、新たなファン開拓をしなければならない西武にとって、スターはのどから手が出るほどほしかった。松坂を出してしまったので、涌井、岸といい投手がいるものの、左のもう一枚は、どうしても必要でしょう。もちろん、それはどこの球団も同じでしょうが、将来的なことを考えると、西武、ヤクルトあたりは、球団の営業に直結する逸材と映っていたと思います、菊池君は。

 それに比べて、12球団でもトップクラスにあるファイターズの投手陣。フロントは、「来てくれたらうれしいな」くらいだったのでは。梨田さんの余裕の抽選風景を見ていると、そんな感じがしました。

 ただし、菊池君にとっては、即戦力として扱われた方がいいのか、ファームでじっくり仕込んでもらってから投げたほうが良いのか。フロントと首脳陣の間で、これから菊池特別チームができて、議論が続くのではないでしょうか。

 会見は、高校生とは思えないほどの「抱負」が飛び出していましたね。球界を代表するような、とか、記憶に残るような投手に、とか。菊池君のその意気込みが、逆に心配でした。プロの打者は、そう簡単には打ち取れないでしょう。壁に突き当たったときに、この「抱負」に苦しめられないか。

 わが日ハムは、「■■のダルビッシュ」を2人も取って、いい結果だったのではないでしょうか。育成を基本方針としているので、選んだ選手とチームの方向性が、きっちりと重なっていました。

 夜になって、梨田監督の談話が届きました。「菊池投手がパリーグに来てくれてよかった」。まったく同感です。

☆ドラフトで菊池はどうなる?

2009年10月28日

 プロ野球ドラフト会議は29日、午後4時から都内で行われます。最大で9球団の指名が予想される花巻東高校の左腕、菊池雄星投手がどのチームに行くのかが最大の話題。ドラフト制度45年目にして、会場にファン1000人を入れて「公開」とするなど、「ドラフト」が大きく変わります。

 菊池は、メジャー球団と面接をして、日本のプロ野球を目指すことになりました。会見で涙ぐんでいたのは、熱心に足を運んでくれたメジャーの日本人担当者に「申し訳ない」という気持ちからだ、と述べていましたね。よく「運命の日」なんて言いますが、18歳の少年にとっては、9分の1の確率で、どこかの球団に所属しなければならなくなるので、確かに人生の「重大な選択の日」になることは間違いありません。

 札幌から、福岡まで、どの地でプロの野球を始めるか分からない。また、どんな監督、指導者が自分の野球のレベルを上げてくれるかも、明日決まる、というわけです。18歳にしては、重い決断を下さなければならない。

 今回のドラフトから始まる、「公開性」には、ちょっと疑問です。インターネットで観覧受付けをしたところ、1万6000人もの応募があり、その中から1000人が抽選で選ばれたそうです。

 それから抽選箱もこれまでの密封型から半透明な箱になって、くじを引く人の手の動きが見えるようになるとか。そこまで、することがあるのかな、と思ってしまいましたが、これもテレビ局の「視聴率」のおかげかもしれません。

 それなら、いっそのこと、会議を午後8時からのゴールデンタイムにして、前後の番組に欽ちゃんかSMAPでも入れれば、それこそ、国民的注目番組になるのになあ、と考えてしまいました。

 道新スポーツではエモやんが「ドラフトばっさり」という特集で辛らつに今の制度を批判しています。
 ドラフト会場へのファン招待について「愚の骨頂や。どこの世界に入社試験を公開している企業があるの。(略)イベント化を進めるより、メジャー式に電話1本でやればいい」と言っています。

 メジャーは、日本とは比べ物にならないほど、多くの選手を指名します。これは、マイナーリーグを傘下に置くメジャー球団としては、たくさん選手が必要になるわけで、日本とは根本的に採用の元になる条件が違っている。だから、エモやんの言うように、すぐにメジャー式には、できないでしょうが、「入社試験を公開・・・」には、賛成ですね。

 菊池君の運命の日の1秒1秒まで、カメラで追うのは、かわいそうです。

 と、言うのも、ドラフト1位の選手が、そのままプロで活躍したかというと、そうではないからです。中には、埋もれてしまったり、1勝もできずに、球界を去ったり。

 過去にそうした選手が何人もいました。そうした選手にとっては、ショーと化した自分のドラフト番組の録画が存在することさえ、嫌だと思うんですが。。。。

☆コンサのサポーターを誇りに思いたい

2009年10月27日

 25日の話で恐縮ですが、浦和の試合のあとに、怒ったサポーターがバスを取り囲んで約1時間半、動けなかったことについて-これで、本当のサポーター、ファンと言えるのだろうか?という疑問。

 浦和に直接知り合いがいるわけではないので、新聞報道による情報だけになってしまいますが、25日の大宮戦のあと、0-3で敗れて怒ったサポーターが、橋本社長らを糾弾したために、選手を乗せたバスが1時間半も動けなくなったということです。

 浦和のファンの怒りも分からないではない。大宮とのさいたまダービー。ただでさえ、気勢が上がるのに、退場者を出し、3点も取られる完敗。さらに天皇杯では、アマチームに敗れ、来季のACLの出場も無理な情勢にある。当然優勝争いに加わるだろうと、レッズを応援してきた人たちにとっては、目を覆うばかりのチーム惨状ですね。

 フィンケ監督への風当たりも強い。浦和のHPでの、監督談話を読むと、日本語訳のため微妙なニュアンスが伝わらないこともあって、サポーターの苛立ちがあるのだと思います。

 でも、球団の社長を囲んで、その敗戦の責を取れと言っても、無理なことでしょう。試合をしている本人たち、そして監督が、だれよりも勝利を望んでいるのは明らか。サポーターに指摘されるまでもなく、彼らはプロとして、人生をかけて、いや命をかけて、試合に臨んでいると思うんですね。どんなにクラブを愛していても、どんなに自分のチームのサッカーが好きでも、「じゃや、あなたが代わりにピッチに出て戦ってもらますか」と、言われたら、できっこない。それが、分かっていても、平気で試合後の選手たちを1時間半もバスに閉じ込める人たちの気が知れません。それはサッカーを愛する人とは違う。

 もし、こんなことがわがクラブでも起こったら、バスを止めた人たちに「あなたは、本当にサポーターなのか?本当にクラブを愛しているのか」と、問いただすでしょうね。

 Jのクラブのサポの中でも、コンサのサポーターは、熱い心を持っていると思います。札幌からどんなに遠くても飛んでいき、どんなに完敗しようとも、<本気で怒ることがあっても>最終的には、選手たちを励ましている。

 今季は、いろいろありますね。大分のまさかの急落、浦和の低迷、そして・・・Jの中には、経営が行き詰まり、名門クラブ存続の危機!なんてのもあります。
 わがクラブのJ1昇格はなくなったとはいえ、新しい形は、はっきり見えて来ました。ファン・サポの成熟度合いは、ほかのクラブより、よっぽど深まっていると思いますが。
 
 

 

★楽天のように撃破できなかった仙台戦

2009年10月25日

 初昇格に意気が上がる仙台、昇格の望みが断たれた札幌。これまで仙台との対戦は、相性がよかったはずなのに、防戦一方でした。2度ほど、決定的なチャンスもありましたが、シュートが枠をはずれては。昨日のパ・リーグクライマックスシリーズのようには、いかなかったですね。

 仙台のサポーターは、昨日の日ハム戦がショックのようでした。応援メッセージなどを見ていると、「楽天の仇を取って」などというのもありましたから。
 試合は、ホームで、積極的に攻めあがる仙台と、前半は、前線でキープできずに守備に時間を費やさなければならなかった札幌が、いかに失点を抑え、後半のカウンター攻撃に出られるか、でした。

 上里のロングシュート、ダニルソン、ハファエルとつながっての決定的チャンスもありながら、得点できず、完封負け。勝った仙台の選手が「昨日の楽天の分まで・・・」と言っていたので、野球の結果は、選手もサポーターも少なからずショックだったのでしょう。

 残り4試合。昇格争いのチームとの対戦は、モチベーションの違いで、厳しい戦いを強いられますが、順位が下のチームに対戦するなら、ひとつも落とさずに勝ち点を積み上げて欲しいですね。来季への戦いを見据えて、じっくりと相手を研究してほしい、そう思います。
 

☆ドームで盛り上がったのは?

2009年10月22日

 昨日は、コンサドーレと、日本ハム、いずれも勝ってくれました。本来ならこの時期、コンサはドームでやった方がいいのでしょうが、クライマックスシリーズで日ハムにドームを明け渡していますから、仕方がない。厚別は、今季一番少ない観客でしたが、選手たちは来季へ向けてスタートの一戦となりました。そしてファイターズ。野球の一番面白い展開は、8-7、9-8といった点数になると、言いますが、まさにその通りのマンガ野球の世界。その勝因を僕なりに分析してみます。

 勝因の第一は、ドーム球場で応援したファンではないでしょうか。4万人近い大観衆。楽天は1000人ほどですか?(もっといたでしょうか)
 楽天の5点リードで迎えた8回。継投の投手が次々に打たれ、そしてミスを重ねましたね。小山、有銘、そしてとどめは、福盛。いずれも、尋常ではない顔つきでした。ああしたピンチで、何度か小山、有銘らの投球を仙台で見たことがありますが、あきらかに、違っていました。

 4万の観衆が実に効果的に応援する。カラーボードがあったり、選手選手の特徴ある応援歌が流れ、観客が一体となって、声を上げる。これ、僕らが思っている以上に相手チームにとっては、プレッシャーではないでしょうか。

 野球という競技は、投手への負担がめちゃくちゃ高い特異な競技です。投手は、指揮者であり、コンサートマスターであり、打楽器であり、弦楽器にもならなくてはいけない。幕引き(クローザー)を任された投手は、いきなり何万人という観客と、対峙して、自分のペースを守らなければならない。そして、ここからが打者との勝負。

 一方、打者は4万人が味方をして、応援してくれる中で集中力が格段に高まっている。僕は、有銘が4番手で上がり、代打の二岡にインコースの球を投げて、暴投となったのを見て、「あ、これは、ひよっとすると、ひよっとするかもしれない」と思いました。どんな好投手でも人間ですから。

 9回の殊勲者は、高橋でしょう。福盛の球を何球もファウルで粘りながら、ボールは振らずに塁に出た。高橋のコメントの中に「僕で決めようというのではなく、つなぐつもりだった」というのがありましたが、他の金満チームの4番だったら、ああした球の待ち方で、四球を選ぶのはあり得ないと思うんです。みんなぶんぶん振って、当たるか三振するか。でもあの場面で四球を選べる野球こそ、ファイターズの新しい野球ですね。スレッジの奇跡弾は、その延長線上にある。

 戦前の僕の予想は4勝2敗。昨日の劇的な逆転劇によるムードとリラックスが加算されて、4勝1敗と直したいところですが、欲張らずにそのままとしておきます。
 さて、岩隈クン、きょうは、どんなピッチングを見せてくれることでしょうか。

 

☆久しぶりの得点、そして勝ち点3

2009年10月21日

 このところ、得点さえ挙げられなかったコンサが、栃木にようやく1-0で勝って、勝ち点3を加えました。冷え込む厚別で、必死に応援したサポーターも、ほっとした一戦だったでしょう。この試合、3年目の岩沼が初出場、随所にいいプレーを見せてくれました。

 岩沼は、1年目に3カ月間、ブラジル留学も経験した期待の選手。同期たちが、レギュラーとして定着するなか、腐らずに練習に励んだそうです。
 サブ組では、ボランチを任されることも。この日は左サイドバックで、よく走っていました。攻撃にも参加し、シュートも放ちました。

 うれしかったでしょうね。21歳といえば、伸び盛り。とはいえ、控えに甘んじていては、プロとはいえない。その悔しさをぶつけていました。勢い余って初イエローも、いただき。まあ、よいでしょう。

 試合はゴール前に詰めていたキリノが、DFのクリアボールにとっさに上体を反転させてオーバーヘッドシュート。これがきれいに、ネットに突き刺さりました。これだけきれいに決まったオーバーヘッドも久々に見ましたね。

 J1昇格が消えたとはいえ、インタビューのキリノは、来季を見据えた話をしていましたね。若いチームにとっては、1戦1戦が血となり、肉となる。1-0の辛勝でしたが、成果あり、と見ましたが。

☆日ハム、4勝2敗で勝利と予想

2009年10月20日

 さて、明日から日ハムと楽天戦。アドバンテージがある日ハムは、最終の26日まで、決着がもつれるのだろうか。アドバンテージ1勝を含めて、25日の第五戦で決着、日ハムの4勝2敗と予想したい。

 夜になってから、また不安な情報が。中継ぎの大事な役割を担ってきた建山が離脱、いよいよ投手陣に、黄色信号が点滅しているようです。
 ダルビッシュの1勝が、計算できないと、これほど、危機感が増すとは。いかに彼の存在が大きいかということでしょう。

 ですが、4勝2敗の大胆予想の根拠は、ホームチームの有利さ。札幌ドームでの守備が、どれほどハムの選手たちに研究されているか。そして、4万人にもなる応援は、ハム戦士たちの集中力を高めることに役立ち、逆に楽天選手には、大きなプレッシャーになる。

 2敗の根拠は、岩隈と田中に華を持たせよう、というものです。初戦と2戦目に負けるのは、絶対避けなければならないでしょうが、あえて2連敗しても、その後に勝てる、という計算があるからです。

 今季の日ハムは、開幕で楽天に3連敗スタートしたようになぜか、楽天に「縁」があるんですね。因縁の対決となり、最後に笑わせていただきましょう。

 きょうの道新スポーツには、代打の切り札、坪井の話が載っていました。終盤になって、梨田監督は代打の切り札に二岡ではなく、坪井を起用することが多かったですからね。
 彼のようなベテランのしぶとさは、ハムの中で、ほかにはいないでしょう。内野安打でも、ぼてぼてでもヒットにしてしまうような左打者特有の何か、を持っています、坪井選手は。

 とにかく明日の今頃は、シリーズを占うような結果を期待しようと思います.
万が一、永井、岩隈、田中にやられることがあっても、大丈夫、大丈夫。ほかで3勝すればいいわけですから。

 ちなみに、僕が講師となっている道新文化センターの「ファイターズ大研究」のなかで、4月の開幕時に、生徒さん約15人とともに、今季の成績を予想しましたとき、「1位日ハム」「3位楽天」を予想したのは、僕だけでした。スポーツ紙の情報を見ても、ハムの優勝を予想したのは、どこもなく、ましてやハムの優勝と、楽天のAクラス入りを予想したのは、世界中で僕だけ!!と、自画自賛しています。

 さて、繰り返しますが、4勝2敗でハムの勝ち。これで日本シリーズは、巨人と日本一をかけて戦います。以上大予想!!

★もう少し勝てたのではないか、という疑問

2009年10月19日

 開幕前に、こうした結果を予想していた人は、少なかったでしょう。J1に昇格、復帰できなくても、その争いには、必ずや絡むことだろう、と思っていました。僕もそうだし、周囲も9割くらいがそうだった。昨日、J1への昇格が絶望となったとき、なんとかなった試合が、少なくとも3-5試合くらいは、あったな、と。選手たちは、精一杯やっているのでしょうが、あと10数分の我慢ができず、何試合を落としたことか。

 北海道新聞のスポーツ面、そして道新スポーツでも、J1昇格を逸した理由について、分析をしています。道新スポーツは「守備」「攻撃」の2部に分けて。道新は、担当の福田記者が解説を書いていますね。いずれも、J2の各チームと比較したりしながら、今季のコンサの「後半に失点」の弱さを指摘しています。

 では、なぜ後半に失点を重ねたのか。「若さ」「経験のなさ」など、精神的なものに最終的な理由があると結論付けている記述もありました。

 僕は、石崎監督の会見で、開幕から「勝ちたい、という意志が相手のほうが上だった」という言葉をよく聞きました。最初は、指揮官にしては珍しく観念的なことを言うなあ、と思っていたのですが、石崎さんの戦術や言動を見ていると、なるほど「勝ちたいという気持ち」は、サッカーで、あらためて大きな要素を持つのだな、と思いました。

 そう思ったのは、競技は違うけれど、昨日のゴルフ日本オープンなんですね。勝った32歳の小田は、「勝ちたい」気持ちが石川遼を少しだけ上回っていた、そう解説すると、昨日の結末が納得できます。後半の奇跡のラウンドを見ていると、石川に再び抜かれてもいい場面が何度も訪れたのに、踏ん張った。彼は、ツアー優勝も経験のない、いわばノーマークの選手。最後のパットの一打一打に、彼の人生がかかっている、と言っても過言ではなかったでしょう。

 対する石川も勝ちたかったに違いありません。でも彼は、これからだっていくらでもチャンスはある-そう感じたのは僕だけではないでしょう。勝敗のアヤは、そんなところに出てくる。

 個人競技のゴルフでさえそうなのだから、11人の力をまとめなければならないサッカーでは、一人ひとりの「勝ちたい」という気持ちが、積み重なると、思った以上の力となる。その逆もありますね。ただ単に「勝ちたい」という気持ちではなく、サッカーに対する心構え、サッカーと自分たちの人生のかかわり、そうした見えない力が、微妙に勝敗に影響する。それが終了間際の10数分に相手チームとの「差」となって現れる。まあ、解説や分析とはいえない観念的な「理由」なのですが、勝てなかった要因のなかに、含まれていると思います。

 石崎監督がいつも口にしていた「勝ちたいという気持ちが足りなかった」は、やはり、今季のチームを物語っていたような気がします。

 とはいえ、数字やデータを比べながら分析する「敗因」にも触れなくてはなりませんね。51節が終わるまでには、来季のチームのあるべき姿を見据えてみたいと思います。

★とくしませんでした、徳島戦

2009年10月17日

 この土壇場に来て、0-3はいただけない。がけっぷちでもまだまだ踏ん張って欲しかったのに、よりによって徳島で大敗。わざわざ北海道から足を運んだサポもさぞかし不満が募ったことだと思います。前を向くしかない、となれば、次の試合から気持ちを切り替えて、来年を見据えてほしい、そう思いました。

 前半はゼロゼロでいいや、と思っていた矢先のできごとでした。GK高原は悪くない。パンチングして接触、そのボールがたまたま、いいポジションにいた相手選手に渡ってしまった。

 2失点までは、まだやってくれそうな気がしましたが、3点も取られると、選手にもあきらめムードが広がっていくのがありありと分かる。よりによって昇格が絶望となる試合が、この大敗では、声も出ないというものです。

 インフルエンザもあり、けが人も出て、ベストの状態ではないのは分かる。これが実力だと信じたくないのですが、残り試合、何とか立ち直りましょう。来季への希望を探さなくてはなりませんから。
 

☆トーゴ戦の5点は?

2009年10月16日

 W杯の予選も大詰めを迎える中、14日の日本代表とのトーゴ戦は、どう評価したらいいのだろう。一日おいて、各紙を見ると、トーゴの来日が、いかにお粗末であったかが、うかがえる。5-0のスコアは、日本代表にとって、逆効果にならないか、ちょっと心配である。

 トーゴといえば、プレミアリーグ、マンチェスタ・シティのFWアデバヨル。彼が来るものとばかり、思っていたのに、来日したのは、ベストメンバーにほど遠い14人だけだった。それも、試合前日の深夜にようやく試合会場の仙台に到着したというから、驚かされた。

 アフリカからの移動時間は、約40時間もかかったという。世界でいま、日本から一番遠いところは、直行便がないアフリカ中南部。狭い飛行機のなかに閉じ込められ、時差ボケも解消できないまま試合にのぞんでは、シュートが打てないのも、当然といえば当然だろう。

 試合は、ご覧の通りの結果。5-0のスコアより、シュート数にまたびっくり。日本が30本打ったのに対してトーゴはわずかに1本。相手国はA代表が5人程度というから、これなら、J2リーグのどこかのチームが対戦しても、勝てそうな相手である。

 たくさんの観衆が来ることがわかっていたから、トーゴもこりゃ、いかん、と思ったらしく、トーゴのサッカー協会は、通常、試合後に振り込まれる出場給料約45万円をキャッシュで前払いして、戦意高揚につとめたという。これじゃ、いい試合なんて、期待するほうが無理かもしれない。

 岡田監督も、腹を立てていたことだろうが、岡崎が飛び込んで次々と点を取る、日本のサッカーができたのが、救いだった。低くて、早いアーリークロス。そこへ、2人、3人がダイビングヘッド覚悟で飛び込み、ワンタッチでネットを揺らす。そんなスリリングな展開は、見ていて、ワクワクする。

 そんなサッカー、わがチームもたのみます。明日、アウェイで徳島戦。「トクシマシタ」の戦いになりますように。。。

           

☆アルゼンチンがやっと・・・

2009年10月15日

 ワールドカップの各地区予選は佳境に入っています。朝のテレビニュースで、アルゼンチンがウルグアイに勝って、出場を決めたことが流れていました。よかった、と思うのは、アルゼンチンという国の国民性があるから。もし、プレーオフにでも回っていたら、どうなっていたことか。

 英雄マラドーナが、前の試合で、劇的な勝利を収め、雨中のダイビングをやっていたのを見て、大笑いしてしまいました。そこまで追い込まれていたんですね。あの雨が降り出さなかったら、終了間際の決勝点もなかっただろうし、まあ、その前の失点もなかったかも。でも、天を味方につける、とは、あのことで、アルゼンチンにとっては、大変貴重な勝利だった。

 そして、ウルグアイ戦。両チームとも負けないサッカーをしなければならないから、あのような展開になったのでしょうが、数的優位になった直後にボラッティが決めたんですね。英雄の選手投入が見事に当たった!

 負けていたら、エラいことになっていたでしょうね。プレーオフで、勝てるどうかは、またゼロスタート。マラドーナの首が、危なくなるくらいならまだしも、本当に首を切られてしまうことだってある。サッカーで命を落とした人は、その昔から、何人を数えたことか。

 とにかくよかった、よかった。ウルグアイには、申し訳ないけれど、英雄の首がつながったー。

☆天皇杯がもたらすもの

2009年10月13日

 コンサドーレは、天皇杯2回戦でJFL鳥取に何とか勝って次の清水戦へ。今年からJのチームが今までより早く、登場することになり、各クラブとも苦戦を強いられているようですね。浦和は、監督の去就問題にまで発展しそうな感じです。伝統ある天皇杯、この状況は、日本サッカー界において、プラスなのか、それとも。。。。

 サッカーといえば、天皇杯。そうです、日本サッカー界においては、最も権威ある大会。正月、テレビは、ボケ芸人と歌手ばかりが出ていて、いささか見たくないのですが、この天皇杯があるおかげで、スポーツ好きは、救われる。サッカーファンにとっては、この決勝を見るために、また1年が始まる、そんな感じで見ていました、Jリーグが始まるまでは。

 アマチュアがプロに勝てる競技は、そうはありません。個人競技は、練習量も体力も大きく違うのでまず、無理でしょう。
 ボールゲームのなかで、卓越した技術がプロにある野球も、プロの優位は揺るぎません。よほどいい投手がいて、天才的な打者がいなければ、アマはプロに勝てない。
 そもそも、そうした下部のアマチュア組織が、トップチームに対戦できるようになっている日本サッカーの方が、珍しい存在ですね。大学生や、地域のクラブに所属している競技者が、勝ち進めば、元日決戦に出られる道が敷かれている、これは特筆すべきことなんですね。

 ただ、今のように日本代表チームが、W杯に出場したり、ナビスコ杯、そしてJ1、J2の開催日と日程、試合数が、違う中にあっては、Jのチームが天皇杯を勝ち上がるのは、楽ではないと思います。各Jチームともベストの状態で、戦えればいいけれど、ほかの要因で、ベストのチームがつくれないなら、天皇杯そのものの意義が問われることになる。

 浦和のように、アマチームに0-2で敗れるということになると、何十億円もクラブ運営費を出しているクラブや、ファン・サポにとっては、「いい加減にせえよ」という怒りに変わります。ただ、代表チームにも選手を出している以上、浦和は、ベストの状態ではない。きょうの報道によると、浦和の社長がJリーグにこの敗戦を謝ることになった、というから、大変です。個人的には、負けたくて負けたわけではないのだから、頭を下げる必要はないと思うんですがね。

 コンサも、初戦敗退したら、どうなっていたことでしょう。
 たまたまNHK衛星放送でガンバと流通経済大の試合を見ましたが、ガンバが2点も取られ、これはこれで面白かった。実力は違っても、戦術、そして意識の持ち方で、下位チームは、上位チームに勝てる可能性が出てくる、これぞ、サッカーの醍醐味と面白さでしょうね。

 まあ、次の清水戦は、失うものがないので、アマ並みの「挑戦者魂」で当たって欲しいものですな、わがクラブは。 

☆天皇杯なんですね。

2009年10月10日

 月日のたつのは早いもので、まだ寒かった春に始まったJ2リーグも終盤戦。忘れてはいませんでしたが、「天皇杯」と聞くと、連想ゲームのように「おお寒む~」と、思ってしまいます。J1昇格は、事実上無理、といったところですが、なんとか、食い込んでほしいものです。

 9日の練習は、台風の影響や、11度の低温にもめげないで、練習していたようです。その時間は2時間を越えたとか。

 天皇杯の最初の相手はJFLの鳥取。勝って当然とはいえ、前半に得点できなかったり、こちらのミスが出たりすると、どうなるか分かりませんね、なにしろサッカーですから。

 石崎監督は「鳥取に確実に勝って、清水に向かう」という気持ちを記者たちに見せていたようです。なにしろ、J1とできる唯一の機会。「どれだけチャレンジできるか」と、意欲を見せていたようです。

 鳥取は現在JFL5位。でもJ経験者はたくさんいる。侮れませんなあ、絶対に。

 J1昇格が、見えなくなっても、天皇杯があれば、次のステップへと進める。まあ、昇格できないショックは、クラブも選手も、そして僕たちもかなり大きいのですが、一発勝負の天皇杯、石崎監督は柏時代にも決勝まで進んだことですから、結構面白いかもしれません。。。。

プロフィール

プロフィール

黒田 伸(くろだ・しん)
昭和32年、福岡県久留米市生まれ、千葉県船橋市育ち。早大卒。北海道新聞社メディア局在籍。今まで、アイスホッケー、サッカー、大相撲、野球など様々なスポーツの取材を行ってきた。過去には、横綱大乃国の婚約をスクープしたことも。著書の「田中将大ヒーローのすべて」はベストセラーに。その他「怒れ、泣け、そして笑え- 松村一郎の破天荒芸人記 -」などの著書がある。

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