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クマゲラ穴調査@北限のブナ林 速報

2009年03月08日

3月6日(金)に引き続き、今日も「クマゲラ穴」調査がありました。
クマゲラを探す調査ではなく、過去に確認していた「ねぐら穴」や
「巣穴」がどのように変化したかを調べます。
平成6年から平成13年まで行った過去の調査結果では、
歌才ブナ林に32本のブナに「クマゲラ穴」がありました。
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今日の調査で目を引いたのは、当時は丸く空いていた穴が、
ブナの樹皮が穴を塞ぐように広がり、8年間ですっかり小さくなっていたことです。
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晴天に恵まれた今日の調査は、堅く締まった雪の上を
思い通りに異動することが出来て、とても快適でした。
エゾリス、ウサギ、タヌキやテン。
多種多様な足跡が雪の上に残っていました。

こんなに好条件に恵まれることは滅多にありません。
参加者の皆さんの日頃の行いに感謝です。

月夜の晩に・・・

2009年02月11日

昨晩は空が晴れ渡り、月と星がくっきりと輝いていました。
今朝、倉庫の屋根に、こんな足跡が残っていました。
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月夜の晩に屋根に登っていたのは、いったい誰でしょう?
何を思って登ったのか。
月に向かって吠えたのか。
動物の気持ちになって想像してみませんか。
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ブナの森の中では、様々な動物の足跡を見ることが出来ます。
カンジキやスノーシューで歩きやすい雪質になってきました。

足跡を眺めていると、自然界のドラマが想像できます。
食物を探す様子、逃げる様子、追いかける様子。
自然界の厳しい現実が伺えます。

でも時々、ただ単に遊んでいるように感じられる足跡があります。
こちらの勝手な想像ですが、もしかして本当に遊んでいたら・・・。
そんなシーンを一度は見てみたいものです。

歌才スノーシュー

2009年02月05日

昨日(2月4日)、スタッフのAKさんがスノーシュー新コースを
開拓してきました。
ブナセンターから歩き出して、JR線路沿いの林道に入ります。
さらに尾根沿いに進み、歌才ブナ林の西側を南下。
国道5号線の歌才神社が終点です。

約4キロメートル、2時間半の散策コースです。
ルート全般でブナを見ることが出来、視界が開ける地点では
大平山、黒松内岳、長万部岳が一望できるそうです。

スノーシューで楽しめる新コースになりそうです。
しばらく予備調査をしてから皆さんをお連れする事になるでしょう。
今シーズン中に実現できると良いのですが、今のような雪質では
2月中で終了になるかも知れません。


大きな地図で見る

黒松内の積雪は?

2009年01月18日

アメダス黒松内のデータでは1月18日14:00で積雪深62㎝です。
ブナセンターの裏庭に設置してあるスケールでは約98㎝。
風当たりや日当たりでこの違いが出るのでしょうか?
これから時々、ブナセンター積雪深をお伝えします。
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吹雪の後

2009年01月11日

昨日からの湿った雪がやみました。
木々の枝には雪が残り、独特な雰囲気になっています。
ブナセンターの北側にスケールを取り付けてあります。
現在、積雪深は67㎝。
まだまだ、これから積もりそうです。
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ブナセンター2階から南側(ルピック方向)を望む
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北限のブナ林 静かな新年

2009年01月04日

賀正
今年もよろしくお願いします。

今日の黒松内は無風で時折粉雪が降っています。
表面が堅く締まった雪の上は「かんじき」で散歩するのに最適です。

ブナの森の中には、冬でも元気な動物たちの足跡がたくさんあるでしょう。

鳥カメラの餌箱はすっかり空っぽになっていました。
先程、餌のひまわりの種を補充したので、鳥たちが集まってくるでしょう。

私は暖かい部屋の中でのんびりしています・・・。

黒松内の安心社会

2008年12月30日

北大の山岸俊男先生の著書
「日本の安心はなぜ消えたのか」を
読みました。

以前から山岸先生の研究されている社会心理学に
興味があり、著書を読んできました。
今回、改めて目からウロコが落ちるような内容で、
皆さんにぜひお勧めしたいと思います。

内容をここに要約する力は私にはありませんが、
一番新鮮に感じた部分を引用します。

「さて、おそらくこれからも人類社会は安心社会と信頼社会の2本立て
で進んでいくのではないかと予測できるわけですが、こうした2種類
の社会がそれぞれに独立した「モラルの体系」を作り出していることを
初めて指摘した人がカナダ人の学者ジェイン・ジェイコブスでした。」

「えてして人間は、統治の倫理と市場の倫理という二大モラル体系を
合体させれば、最高にして最良のモラルができあがると考えてしまう
のだが、実はそれこそが大間違いである。それどころか、この二つの
モラルを混ぜて使ってしまったとき、「救いがたい腐敗」が始まって
しまうのである。」

黒松内町はまさにモデル的な「安心社会」です。
しかし、これからは都会が先行しつつ日本全体が
「信頼社会」へ変遷すると考えられています。

モラルの切り替えが最も重要だとの指摘を、身近な課題として
受け止めていこうと感じました。

今回の書き込みでは、あまりにも概略だけしか触れていません。
きっと、何を言っているのかよく分からないのではないかと思います。
内容のおもしろさは保証しますので、
興味を引かれた方はぜひ手にとってこの本を読んでみてください。

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夏のキノコがやっと登場

2008年10月12日

9日の豪雨の後、ラクヨウキノコがまた、たくさん顔を出しています。
例年では夏の終わり頃に姿を見せるベニテングタケとタマゴタケが、
やっと生えてきました。
一方は食、もう一方は毒。
あなたはどちらを食べますか?
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凶作とササの実とブナ

2008年10月01日

寿都測候所が閉鎖になるため、蔵書をブナセンターに寄贈して頂きました。
その中に「北海道凶荒災害誌」(北海道社会事業協会:昭和12年発行)という分厚い本があり、
第一編「叙説」
第一章「明治以前の凶荒と水害」
第二節「舊記による飢饉」
に、ちょっと気になる記述を見つけました。

「東遊記」
(土を食し笹實を採る)今年(天明4年)の春は、他国より松前に渡りたるもの、餓死に及ぶもの
多かりしに、セタナイと云へる地に、岩の間より土にあらず、なんとも知れぬ青き物湧き出で、
取りて食へば、餅などを食ふやうにて、餓をたすかりたるもの多し。
笹の實一萬石ほどなりて、大に土地の助となれり、去年笹の實の生ぜざる所、今年又花
さきたり
、土地廣ければ其實多し、去年は遅く心付きて、十に八つはこぼれて捨りたり、今年は
早やかねて心得たれば余さず取らば、四五萬石もあるべし。
(一部新字体に改変)

ササは花を咲かすと一斉に枯死する事が知られています。しかしササの寿命は未だ
よく分からない点が多く、70~80年あるいは100年~200年ではないかと言われています。
また、ササの一斉枯死とブナの世代交代(更新)には深い関係があるのではないか
とも言われています。
しかし、これまで70~80年周期の自然現象についての記録は
殆ど残されていないため、未だ謎が多く残されたままです。

さて、天明4年といえば西暦1784年で、今から224年前となります。
松前~瀬棚?にかけて、渡島半島の広域でササが花を咲かせ枯死したとすると、
その後、数十年間は林床にはササが無い状況になったかも知れません。

もしそうであれば、ブナにとって更新する絶好のチャンスだったはずです。

現在、歌才ブナ林に生育している老齢樹は約200才程度と言われています。
天明のササ枯死と現在のブナ林の成立には、なにか因果関係がありそうな気がします。

もう少し調べてみましょう。

ところで、セタナイの岩の間から湧きだした「食べられる青い物体」とは
いったい何なのでしょう?
こちらも気になります。

ブナセンターのオオウバユリ

2008年07月18日

ブナセンターの外壁(北側)沿いにはオオウバユリが育ち花を咲かせています。
7、8年前、種の入った状態で採取してきた茎をこの場所で振り回した時に飛び散った
種が根付いたものです。

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北側で日も当たらず、しかも砂利の中という厳しい環境でも育つとは、とても強い植物です。
さて、この画像をよ~く観察してみましょう。
ユリなどの多年草とは異なる様子に気が付いたら、あなたは鋭い!
答えは、後日。

歌才湿原6月16日

2008年06月16日

歌才湿原に花の季節が訪れました。
昨年はエゾカンゾウの花が多く、一面が黄色に染まりましたが、
今年は花の少ない年のようです。エゾカンゾウは隔年で花をたくさん咲かせます。
蕾があと2~3個付いていますので、今週半ばまでは咲いているでしょう。
「6月16日の歌才湿原」

「昨年6月18日の歌才湿原」

今年の歌才湿原はエゾカンゾウよりもイソツツジの花が目立ちます。


路肩に駐車すると、通行車両が高速走行する箇所なので危険です。
湿原西側(長万部側)に砕石をしいた駐車スペースが作られましたので、
ここに駐車して、歩いて見に行きましょう。

湿原には踏み込まないで下さい。
人が踏むことで、湿原の植物に悪い影響が出ます。
路肩から眺めるだけにしましょう。

言うまでもないことですが、花が綺麗だからといって摘んではいけません。
この湿原は日本で唯一の「個人所有湿原」で、
所有者の方の理解によってこの貴重な自然が守られているのです。

これからも末永く歌才湿原を楽しむために、
「そのままにしておく事」が必要です。

雪の上には 

2008年02月16日

このところ、強い寒気が居座っています。
黒松内でも連日、雪が降り続いて積雪量が増えてきました。

この荒天が収まれば、新雪の上に様々な「痕跡」が現れるでしょう。
たいてい夜行性の動物が残すので、早朝から探すと見つけやすい。

ブナセンター館内にこんな展示をしました。
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ユキウサギ、エゾリス、キツネ、テン、ネズミ・・・
実に様々な種類の足跡を見ることが出来ます。

足跡から彼らが何をしていたか、想像するのも楽しいものです。
でも、彼らにとっては命がけの行動ですから、
時には「事件の現場」に行き当たるかも知れません。

プロフィール

プロフィール

高橋興世
(たかはし・こうせい)

1965年、江別生まれ。北大理学部卒後、北大大学院理学研究科博士課程を修了し、94年から黒松内町ブナセンター勤務、2000年から同センター長。黒松内町在住。

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