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<ジャイアンツ カルテット>

2012年02月02日

札響退団5~6年前、札響には3人の外国人のプレイヤーがいました。

グレブ・ニキチンさん、(コンサート・マスター)

ヴィンチェンツォ・パスクワーレさん、(第1ヴァイオリン奏者)

ヒュー・ラクリンさん、(首席ヴィオラ奏者)

この3人に僕が加わり、カルテット(弦楽4重奏団)を結成しました。

身長170cm 代は僕だけ・・・
ほかの3人は180~190cm 代の大男・・・
その名は ” ジャイアンツ カルテット ”


0520.jpg


写真: ジャイアンツ カルテット演奏会。 江別市大麻公民館。
    1,994年4月17日。
    左から、グレブ・ニキチンさん、 ヴィンチェンツォ・パスクワーレさん、
    英順、 ヒュー・ラクリンさん。


グレブはロシア人、
話す言葉はロシア語と英語(現在は日本語がうまくなったそう)・・・

エンツォ、(パスクワーレさんの愛称)はイタリア人、
イタリア語と、日本語少し(現在はうまくなったそう)・・・

ヒュー、アメリカ人、英語だけ・・・僕は、日本語と英語がチョッピリ・・・

リハーサルで、グレブは紳士的・・・うるさいのは、エンツォ・・・
怒りっぽいのは、ヒュー・・・

4人が理解する共通の言葉はありません。

主張が強い外国人組・・・僕は一人一人、皆と仲良しでしたが、
リハーサルがはじまると、ワイワイ・ギャーギャー・・・
言葉はお互いにわかったり、わからなかったり・・・もめてばかりいました。

僕は、取りまとめ役にならざるを得ません。


0522.jpg

演奏旅行になると、グレブ、「オレは飛行機がいい」
エンツォ、「オレは車がいい」 ヒュー、「オレは電車がいい」

マネージャー兼務の僕は3人に同額の現金を渡し、日時、開催地、会場名を伝え、

「好きなようにしろ! その代わり絶対本番に遅れるな!」

こんなありさまですから、
ジャイアンツ カルテットは半年で空中分解してしまいました。


$ 2月の東日本大震災チャリティ・コンサート・・・

  15日、上川郡下川町、桜ヶ丘公園センターハウス・「フレペ」 19:00開演。

  19日、余市郡余市町、「余市テラス」 17:00開演。

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コメント

ジャイアントカルテット、ひとりひとりの個性というか主張がなかなか、折り合わず大変でしたね。半年の間の演奏を聴けた方達は貴重な演奏を楽しめたことになりますね!

おもしろいですね~(^◇^)
思わず「ふふっ」っと笑ってしまいました。

日本にいながらにしてインターナショナルな
メンバーでのコンサート・・・

お客さんには大好評だったのではないですか?

専属の辛抱強いマネージャーがいたら
1年くらいはもったかもしれませんね(^^ゞ

emi さん、コメントありがとう。

みなさんよい人で、
僕は仲がよかったのですが、
わがままなところもあるのですね。

札響時代の思い出の一つになりました。

歌子さん、コメントありがとう。

半年間でコンサートはたくさんやりました。
札幌で数回、
ほか江別、小樽。函館、三石などです。

今、札響に残っているのは、
イタリア人のエンツォだけです。

それぞれのお国柄と音楽性、全く違う四人の個性が融合した素晴らしいカルテットでした。
皆さんイケメンばかりで、華やかなステージでしたね。
終わってしまい残念です。

ふみさん、コメントありがとう。

荒削りのところもありましたが、
迫力のある演奏だったと思います。

このカルテットは、演奏期間が短く、
桜の花が散るようになくなりました。

プロフィール

プロフィール

土田英順
つちだ・えいじゅん。日本フィル、新日本フィル、札幌交響楽団の首席チェロ奏者を歴任し、ボストン響およびボストン・ポップス響でも演奏。現在はソリストとして札幌を拠点に活躍するかたわら、2007年には役者デビュー。国内のみならず「春の夜想曲~菖蒲池の団欒~」では海外公演も果たす。73歳にして初めてパソコンを購入し、ブログの新世界で弓を引く。

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