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トルコ・一人旅(50)、<アヤソフィヤ博物館>

2011年05月27日

スルタン・アフメッド・ジャーミィ(ブルーモスク)と、
トプカプ宮殿の間に建つ「アヤソフィヤ博物館」・・・

ビザンツ帝国が終わりを告げるまで、ギリシャ正教の大本山としてあがめられていました。
後にイスラム寺院に姿を変えたイスタンブールを象徴する建物・・・

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写真:アヤソフィア聖堂前。

中庭には、ギリシャ様式の太い円柱がありますが、
これはアテネから運ばれて来たものだそうです。

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写真:アヤソフィア博物館の入り口。
   館内は薄暗く、フラッシュ撮影が禁止なので、写真が撮れず残念でした。


博物館の内部には、「聖母マリアの手形」と言われている柱があります。
別名「すすり泣く柱」・・・

柱のくぼみに指を入れ、水で濡れれば、
「視力がよくなる」「子宝に恵まれる」「願い事が叶う」そうです。???

また、くぼみに親指を入れて、ほかの4本の指で柱から指を離さずに円を描けたら
願いが叶うとも言われています。???

僕は、指は水で濡れないし、円も描けなかったので、
視力はよくならないし、願い事も叶いませんでした。

この柱には、保護するために銅版が付けてあるのですが、
銅版が、かなりすり減っていましたから、大勢の人がこの柱で願い事をしているのですね。

それにしても、人間の指で銅版がすり減るとは驚きです。

つづく。


PS・・東日本大震災チャリティ・チェロ・コンサート関連につきましては、
5月16日に更新しました。

トルコ・一人旅(49)、<続・トプカプ宮殿>

2011年05月24日

イスラムの実力者、スルタンの栄華を伝える「トプカプ宮殿」。

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観光客は、宮殿内に入ることが出来ても、さらに別料金が必要なハレムの見学・・・
朝一番に行っても、ハレムのチケット売り場には行列が出来るそうです。

ハレムの入り口を入ると、警備員の部屋があります。
警備員は、エジプトから差し出された黒人で、彼等の任務は女性の部屋の警備でした。

警備員長は、スルタン好みの女性を買って来たりしたそうです。
人身売買ですね。

イスラムの掟で、女性と顔を会わせることはなく、
食事を運び入れる場所も、ドアは二重になっていました。

女性たちが住んでいた部屋も公開されています。
その部屋は、人形を使ってハレムの生活を再現した部屋でした。

スルタンの母が住む所・・・

No.1~No.4の妻が住む所・・・(イスラムは一夫多妻・妻4人まで。)
妻の順位は、最初に男の子を産んだ順に1番~4番となるそうです。

4人の妻たちは、自分の住む所と召使を与えられ、生活を保護されていましたが、
自由があったわけではありません。

保護され、大事にされていたとは言え、所詮「カゴの中の鳥」・・・
現代ではあり得ない、非人道的な生活と言わざるを得ません。

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つづく。

PS・・東日本大震災チャリティ・チェロ・コンサート関連につきましては、
5月16日に更新しました。

トルコ・一人旅(48)、<トプカプ宮殿>

2011年05月21日

イスラムの世界で、政治的支配権を持った君主、スルタン・・・

「トプカプ宮殿」は、オスマン朝の支配者の居城として、
15世紀半ばから、20世紀初期にかけて400年もの間、
政治や文化の中心だったそうです。

スルタンの栄華を今に伝える「トプカプ宮殿」・・・

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この宮殿は金角湾、マルマラ海、ボスポラス海峡を望む小高い丘の上に立てられています。

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写真:トプカプ宮殿の屋上から・・・
後方はマルマラ海。右方向がエーゲ海。陸地はアジア・サイド。

三方を海に囲まれた丘の端・・・

かつて、ここに大砲があったことから、
トプ(大砲)、カプ(門)、サライ(宮殿)と呼ばれるようになったそうです。

(地球の歩き方・イスタンブールとトルコの大地、
2006~2007年版から引用しました。)

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写真:トプカプ宮殿の屋上から・・・
後方の金角湾は、イスタンブール・旧市街と新市街の境目。


敷地内には、側室の女性たちの部屋、ハレムもありました。
アラビア語のハリム(禁じられた)、ハラム(聖域)が、語源のハレム・・・

ハレムは、トプカプ宮殿最大の見所で、入場料を払って宮殿内に入っても、
中に入るには、あらためて別にチケットを買わなければなりませんでした。

さて、そのハレムとは・・・

つづく。


PS・・東日本大震災チャリティ・チェロ・コンサート関連につきましては、
5月16日に更新しました。

トルコ・一人旅(47)、<トルコの爺さん>

2011年05月17日

ギラギラした真夏の太陽が照りつけるイスタンブール・・・

ブルー・モスクの名で親しまれている、スルタン・アフメッド・ジャーミィ・・・
丸天井のドームと、鉛筆のような尖塔・・・
そこは、イスラム信者が集まる神聖な場所で、トルコを代表するイスラム寺院です。
灼熱の中、その付近の公園のベンチに、ぼんやり腰掛けているトルコの爺さん・・

「暑いね。」

黙って通り過ぎればよいのに、思わず声をかけてしまいました。
何を言われても、無視しなければいけないのに、こちらから声をかけるなんて・・・

また、スキを見せてしまった!!

「ここに座れよ。」爺さんは、自分が座っている横を指差しました。

「だめだよ。僕はサングラスを買いに行くんだ。」

逃げるように、その場を立ち去り、
近くにあった眼鏡屋でサングラスを選んでいると、うしろに爺さんが立っているのです。

ヌキ足・サシ足・・僕のあとをつけてきたのでしよう。
コイツはカモだ・・食いついたら離さない・・スッポンのような爺さん!

サングラスには、値札がついていません。

「45リラ。(約4,000円)」
爺さんは、自分の店でもないのに、勝手に値段をつけました。

「高いからいらないよ。」

「じゃぁ、35リラ・・・」

もう、メチャクチャですね。

手にしていたサングラスを置き、店からスタコラ退散しました。

つづく。


PS・・東日本大震災チャリティ・チェロ・コンサート関連につきましては、
5月16日に更新しました。

トルコ・一人旅(46)、<しつこい野郎>

2011年05月13日

イスタンブールには、多くの人を惹きつける、歴史的な見どころがたくさんあります。
トプカプ宮殿もその一つ・・・

僕は宮殿の近く、ブルー・モスクの名で親しまれている、
スルタン・アフメッド・ジャーミィ(トルコを代表するイスラム寺院)
付近で2度失敗しました。
トプカプ宮殿と思って入ろうとしたら、そこは、どうも別の博物館のようでした。

「トプカプは、ここじゃないのかい?」

門の前にいた、身なりがきちんとした若い男にたずねると、

「トプカプは、こっちだよ。案内するよ。来いよ。」

しまった!!

またスキを見せてしまった!!

「No-Thank-you。一人で行くよ。」

歩き始めると、ピッタリ横にくっつき、

「オレの友達が安くてよい店をやっているから、案内するよ。」

無視して歩いていても離れずについて来ます。
何を言われても黙っていると、

「聞いているのかい?」

「日本語がわからないのかい?」

「じゃぁ英語にしようか?」

なんという、しつこさ!

やがて彼がいう友達の店の前に・・・

「ここだよ。」

僕は無言のまま早足で、その場を通り過ぎてトプカプ宮殿へ向かいました。
イスタンブールではそうしないと、高い値段で何を買わされるかわかりません。

つづく。


PS・・東日本大震災チャリティ・チェロ・コンサート関連につきましては、
5月13日に更新しました。

トルコ・一人旅(45)、<続・貧しい女の子>

2011年05月09日

トラム(路面電車)駅前の石畳の上・・・
薄いゴザに正座して、たった一人で物乞いをする貧しく幼い女の子・・・

知らんふりして、通り過ぎることは出来ません。

悲しそうに、何かを訴えているのが心に響き、心が痛みます。

正座している前に置かれた小さなお皿・・・
その中にお金を少し置くと、彼女は「テシェッキュレデリム(ありがとう)」
と言い、突然立ち上がるとスカートをまくり上げました。

腰には布製の袋が縛り付けてあり、
女の子はかわいい仕草で、大切そうにそこにお金をしまいました。
そして、再び正座すると、うれしそうに笑顔を向けてくれました。

お金をお皿に乗せたままでは、
悪い人に持っていかれてしまう事を、女の子は知っているのでしょう。

トラムに乗り、ドア越しに女の子を見ると、彼女は僕を見つけて手をふりました。
本当に嬉しそうな笑顔で・・・
僕達は、見えなくなるまで手をふっていました。

その子のことが気になって、翌日も、その次の日もそこへ行きましたが、
女の子はいませんでした。

つづく。


PS・・東日本大震災チャリティ・チェロ・コンサート関連につきましては、
5月9日に更新しました。

トルコ・一人旅(44)、<貧しい女の子>

2011年05月06日

初めて訪問したイスタンブール・・・

お金を騙し取る人・・・
体当たりして来て、ポケットのお金をすり取る人・・・

ガラタ橋の片隅で、幼い男の子を連れて、物乞いをする老婆にも出会いました。

ある日、トラムの駅前で道端にゴザを敷き、
幼い女の子が、通行人に何か呼びかけていました。

皆、素通りして行きますが、僕が立ち止まると、
幼い女の子は、悲しそうに、訴えるように何か言いました。

硬い石畳の上に薄いゴザ・・足が痛むだろうに・・かわいそうに・・

正座した女の子の前には、小さなお皿が置いてありました。
そのお皿に、お金はありませんでした。

僕は、出来るだけ身をかがめて、女の子が怖がらないように目線を同じにし、
「足は痛くないかい?」
日本語ですから、わかるはずがありません。
女の子は無言で微笑みました。

僕は、お金をお皿に乗せ、励ましの意味で女の子の肩を軽く叩きました。

女の子は大きな声で、「デシェッキュレデリム(ありがとう)」と言うと、
何を思ったのか、いきなり立ち上がり、パァ~ッと、スカートをまくり上げたのです。

つづく。


PS・・東日本大震災チャリティ・チェロ・コンサート関連につきましては、
5月3日に更新しました。

トルコ・一人旅(43)、<トラムの中で>

2011年05月03日

カッパドキアからイスタンブールに戻り、トラム(路面電車)に乗った時の事・・・

トラムは、それほど混んでいませんでしたが、空いた座席はなかったので、
ドア付近に立ち、ぼんやり外を眺めていると、
腰のあたりをポンポンと軽く叩く人がいました。

振り向くと、それは小学生ぐらいの、かわいい男の子でした。
その子は、自分が座っていた座席を指差し、席をゆずってくれたのです。

これまで座席をゆずった事は何度もありますが、ゆずられた事は初めてです。
気持ちがやさしい、素敵なトルコの男の子・・・

トルコ語で、テシェッキュレデリム(ありがとう)と言えばよかったのに、
咄嗟のことで、トルコ語は出ませんでした。
笑顔を向け、男の子の両肩をやさしく抱きかかえるようにして、
Thank-you、とお礼を言い席に座りました。

男の子は、近くに立っていましたが、二つ目の駅で笑顔で手を振って降りて行きました。
僕も感謝を込めて手を振りました。

イスタンブールに来て、だまされそうになったり、だまされたり、
お金をすられたり、しつこく付きまとわれたり、ホテルのボーイに怒鳴られたり・・・

何も悪いことはしていないのに・・・

印象が悪かったイスタンブール・・・

トルコの男の子のやさしい心づかいが、心に沁みました。

つづく。


PS・・大震災チャリティ・チェロ・コンサート関連につきましては、
4月29日に更新しました。

プロフィール

プロフィール

土田英順
つちだ・えいじゅん。日本フィル、新日本フィル、札幌交響楽団の首席チェロ奏者を歴任し、ボストン響およびボストン・ポップス響でも演奏。現在はソリストとして札幌を拠点に活躍するかたわら、2007年には役者デビュー。国内のみならず「春の夜想曲~菖蒲池の団欒~」では海外公演も果たす。73歳にして初めてパソコンを購入し、ブログの新世界で弓を引く。

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