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チェロを弾く役者「その12」

2010年07月02日


ソウルと、ウィジョンブ。
12日間にわたる韓国2都市での、「TPS」旅公演は終わりました。

2ヶ月後の7月には、6日間で2回の沖縄公演がありました。
舞台作りなどの、先発組は7月17日出発。

僕は翌18日に新千歳空港を発ちました。

新千歳空港発、10:30。羽田空港乗り継ぎで、
那覇空港着、15:20。
到着後、ホテル・チェックイン、、、会場へ、、、、稽古。

かなりきついスケジュールです。
オーケストラで、こんなスケジュールを組んだら、
組合が騒いで大変です。

「これじゃきつくて、演奏できねぇよ。」

沖縄の公演も、「春の夜想曲(ノクターン)」でした。

この芝居、すでにご紹介しましたように、叔母と姪の物語。
厚木で病をかかえ、一人で暮らす叔母。
父に捨てられ、母とは死別し、結婚生活の夢破れ、
次々に襲いかかる不幸にもくじけず、北海道で一人たくましく生きる姪。

お互いに、身寄りのない二人の突然の再会から、
ストーリーは進んで行くのですが、
叔母役の金沢碧さん、姪役の宮田圭子さん、主役のお二人の演技と、
脇役陣の演技が一体となり、すばらしい舞台になりました。


211.jpg

写真:左、金沢碧さん。右、宮田圭子さん。

撮影:高橋克己。


初日の本番の30分ぐらい前、楽屋で舞台衣装に着替えていると、
舞台で使う黒の靴下をホテルに忘れて来たことに気がつきました。

舞台衣装は燕尾服なので、黒以外の靴下をはいたり、
ハダシでやるわけにはいきません。
といって、黒靴下をホテルに取りに帰る時間はありません。

さあ、困った、どうしよう、、途方に暮れてしまいました。

その時、これぞまさに天の助け!

「近くに、100円ショップがあります。
ホテルで自転車を借りて来たので、ひとっ走り行って来ます。」

そう言って楽屋から飛び出して行った若い役者、
佐藤健一さんのうしろ姿に、
思わず両手を合わせ「神様・仏様・健一様」」、、、
とは、言いませんでしたが、感謝の気持ちは特大なものでした。

靴下は、開演に間に合いました。
ソウルでは、Yシャツを忘れ、今度は靴下。

小さくて大きな忘れ物。
今回も仲間の親切に救われました。

この、おっちょこちょいの忘れぐせは、直らないのでしょうか、、、

かつて、札幌交響楽団に在籍中のことですが、
まるで作り話のような、ウソのような、
とても信じられない、極め付きの忘れ物をしたことがあります。

次回は、いったん芝居からはなれて、そのお話にしましょう。

つづく。

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コメント

英順さんこんにちは★

ワイシャツに続き・・・靴下!笑

しかし英順さんの周りには
助けてくれる優しい方が多いですね・・・

素敵★

春の夜想曲、ユーモアがあってアットホームで心があったかくなって(真夏に行きましたが)好きです♪
靴下、ですか~~
いろんな裏話があるのですね
w(゚o゚)w
札響で、まさかチェロとかじゃないですよね…
次号が楽しみです☆

遅ればせながら、やっとブログ読めました!土田さんのお人柄が伝わってきました。演劇界でのご活躍などなど、感動しながら一気に読ませていただきました。文章があたたかくて素敵です!
ブログの世界にも足を踏み入れるとは・・・さすがです、土田さんかっこいい!!写真からも臨場感が伝わってきましたよ。役者土田英順をぜひ拝見したくなりました!

まずは、お茶目な土田さんの忘れ物事件楽しみにしてます!

やってしまいましたね、忘れ物(@_@;)
100円ショップが近くでよかったですね・・・。

7月の沖縄・・・暑そうですね(T_T)

私もいつも忘れ物してしまいます。
先生はいつも、助けてくれる方がいて
本当に良かったですね。

おはようございます。
いつも ありがとう ございます。

いつも楽しみに 読ませて頂いてます。
英順さんの世界に ちょっと ふれてさせて頂いて、ドキドキしたり 笑ってみたりと 楽しいです。

多忙な 毎日と思いますが 体調に気を付け頑張って 下さい。

亜紀さん、ありがとう。
はじめてブログを読んで下さったのですね。

「文章があたたかくて素敵・・・」
「土田さん、かっこいい・・・」

褒められちゃって、照れるなぁ~

これからも、よろしくお願いしますよ。

くーちゃんさん、ありがとう。

くーちゃんさんも忘れ物、、?
そういう人がいてくれると、心強いですね。

でも、お互いに気をつけましょうね。

えみさん、ありがとう。

忘れ物、またやっちゃいました。
だめだなぁ~

助けてくれた佐藤健一さんは、
長身でかっこいい役者なんですよ。

7月の沖縄は、暑いのなんの、
気が狂いそうでした。

あやこさん、ありがとう。

ホント!僕の回りには、優しくて、
親切な人ばっかり。

いつまでも甘えていないで、
忘れ物をしないように気をつけなくちゃね。

美春さん、ありがとう。

忙しいけど、元気で頑張っていますよ。

4泊5日でTPSのサマー・キャンプが
蘭越であり、今日帰ってきました。

毎晩、若い役者の皆さんと飲みました。
ワッハッハッ!

ふみさん、ありがとう。

「春のノクターン」、気に入ってくれて
うれしいです。

今、ノルウェーの文豪、イプセン作の
「ペールギュント」の稽古の真っ最中です。

芝居が益々楽しくなりました。

プロフィール

プロフィール

土田英順
つちだ・えいじゅん。日本フィル、新日本フィル、札幌交響楽団の首席チェロ奏者を歴任し、ボストン響およびボストン・ポップス響でも演奏。現在はソリストとして札幌を拠点に活躍するかたわら、2007年には役者デビュー。国内のみならず「春の夜想曲~菖蒲池の団欒~」では海外公演も果たす。73歳にして初めてパソコンを購入し、ブログの新世界で弓を引く。

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