旭川新人オーディション 5 <頭に浮かんだ斎藤秀雄先生と小澤征爾さん>

2018年07月29日

7月22日に旭川市大雪クリスタルホール音楽堂で行なわれた第22回 「旭川市新人音楽会公開オーディション」   ピアノ部門では優秀な新人が続々登場しました。

8番目に登場した松橋凌大さんは18歳。 大バッハの無伴奏パルティータ第2番の第5楽章、ブゾーニが編曲したシャコンヌを聴かせてくれました。  松橋さんは、これまで各地のコンペティションに入選し、今春、ロシアの 「クリンの春 音楽祭」 にも出演されました。

原曲のシャコンヌは、たった一本のヴァイオリンのために作られた音楽。 若きピアニストは、奥行きの深い音楽を細部に至るまで掘り起こし、強弱のメリハリ、繊細な部分はより繊細に、盛り上げるところは大胆に盛り上げ、圧倒的な迫力のある演奏をしました。

その昔、小澤征爾さんらと桐朋学園オーケストラで斎藤秀雄先生の指導を受けていた頃、先生はシャコンヌを弦楽合奏用に編曲して (木管楽器が少し加わっていたかも知れません) 、バッハの偉大さについてお話をされ、たった一本のヴァイオリンのための音楽でも、このシャコンヌはオーケストラのようなスケールの大きさを持った音楽なんだよ・・・ と指揮をしながら教えてくださいました。

また、20数年前になりますが、サイトウキネンオーケストラの東京・大阪公演で、小澤征爾さんはアンコールでシャコンヌを取り上げました。 指揮をしながら生前の恩師の思い出が浮かんだのでしょう。 最後まで涙を流しながら指揮をしていました。

今後の活躍が大いに期待される若い芽のピアニストの名演を聴きながら、斎藤先生のお姿やお言葉、師を尊敬し慕っていた小澤さんのことが頭に浮かんで感無量でした。

つづく。

東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。

(2012年12月10日)

【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順

北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660

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