<真の宗教心>

2018年07月06日

「夕闇せまる浜でチェロを弾けば、ここの海で犠牲になった人の霊だけでなく、太平洋岸で犠牲になった全ての人の霊が集まってくるはずです。」 と、住職の坂野さん。 「チェロの音色で霊を慰めてあげてください。」

小生は海岸へ行き、堤防を越えて浜に降りると、椅子の代わりになる津波で破壊された堤防のコンクリートのかけらを見つけてそこへ弓を置き、沖に向かって両手を合わせたあと目を閉じて祈るような気持ちでチェロを弾きはじめました。

沈みゆく夕日、波の音に混ざり合って響く洋子さんのチェロの音色。 本当に霊が集まってくるような気がしました。

633人の町民が犠牲になった宮城県亘理郡山元町の海岸

2013年8月

写真は小生と鳥居はゆきさんのCD、 「祈り」 のジャケットから引用しました。

「鳥の歌」 「アベマリア」 など鎮魂・祈りの音楽が収録されているCDです。

4922.jpgチェロを弾く小生の傍らで、オイオイ泣いている人。 大きな声で泣いている人。 なんと、お坊さんが泣いている。 声をあげて。 

小生は、お坊さんは修行僧時代、高野山で厳しい修行を積み、どんなに悲しくても泣かないものだと思っていましたから最初は驚きました。 でも、お坊さんも人間ですから。 何かホッとしたようで一層親しみを感じました。

鎮魂・祈りの演奏が終わり、皆がそれぞれの思いを心に秘めて仙台へ移動しました。

そして居酒屋に集合。 小生は黙っていることが出来ず、思いきって言いました。

" お坊さんを前にして、こんなことを言うとしかられるかも知れませんが。 僕はどんな宗教も信じることができない無宗教の人間なのです。 そんな人間が、多くの人が犠牲になった鎮魂の浜でチェロを弾いたりして よかったのだろうか。 "

住職・大坪龍勝さん~  「無宗教の人間だとおっしゃいますが。 じいたんのような人が真の宗教心を持った人なのです。 犠牲になった人に心からご冥福を祈り、困っている人に心を寄せ手を差し伸べる。 それが出来る人。 海岸で暗闇の沖に向かってじっと手を合わせる。 私にはその姿が真の宗教家の姿に見えました。」

東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。

(2012年12月10日)

【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順

北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660

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コメント

おはようございます。
ピンク見やすいです(^.^)
ありがとうございます。

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