<胸が痛む小さな集落に大量のフレコンバッグ>
2018年04月09日日本経済新聞 2013年8月4日 (日) 掲載。 「その集落の南側の世帯は今も上水道が引かれていない。 飲み水は井戸か沢の清流だ。 未整備というよりも必要がなかった。 古里の水は甘く、清らかだったから。」
しかし、原発事故後、井戸水から基準値以上のセシウムが検出され使えなくなった・・・ ということは、2016年4月に初めて小国を訪れた時、上小国にお住いの菅野さんから聞きました。
では沢の清流は今どうなっているのだろう。 水道の本管は、今年度になってようやくこの小国地区に敷かれたそうですが、集落の世帯、隅々まで上水道がいきわたるには、民家はまばらだし、地形的にも難しいのではないか・・・と思ったからです。
" 菅野さん、飲み水にも使っていた沢の清流は今も使われているのですか? " <沢にご案内しましょう。> 菅野さんの車に乗り小国地区交流館をあとにしました。
途中、あちこちにフレコンバッグの仮置き場がありました。
小さな集落に大量のフレコンバッグ。
このような環境で毎日生活するのは、さぞ気が滅入るだろう・・・ お気の毒でなりませんでした。 フレコンバッグの中の放射能汚染物の線量が、半分の線量になるまでには30年かかるそうですから。 長期の間には袋が傷んで破れることもあるだろう。 大量の汚染物がむき出しになり、放射能が再びばらまかれたらどうするのだろう。
さて、沢の清流は・・・ 沢へ向かう菅野さんの車の中で、小生は頭の中でイメージしていました。 山沿いにきれいな水が流れる4~5m幅の小川。 ひょっとしたら清流に生息しているヤマメやアユなどが、水中に舞う姿が見られるかも知れない。
つづく。
● 東日本大震災復興支援のために、 2012年12月10日に、「じいたん子ども基金」を開設しました。
● 北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660 ● 口座名 【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
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