統計不正の質疑を聴いていて

2019年02月14日

「適正な手続きを踏んだ上で抽出調査を行い、

集計に当たってこれに適切に復元処理を加え、

それをきちんと調査手法として明らかにしていれば、

何ら問題は無かった。」

厚労省の毎月勤労統計に関する特別監察委員会の報告書(2019.1.22)の「第4.総括」の一文が問題の全てを言い尽くしている。

2017年までは厚労省のガバナンスの欠如、怠慢が引き起こしたものと思われる。何故なら統計法違反は係長が決済も取らずに行ったのが発端だからだ。

これを知った上司も是正をせず、引き継ぎもしていない。大問題だが報告書で判然としないのが賃金の数値がハネた2018年1月以降に関する経緯だ。

2015年10月の財政諮問会議で3年に一度、一時に調査対象事業所を変えることによる賃金数値の段差が議論になり、3分の1ずつ3年かけて入れ替える検討が始った。

この時から2年以上を経て2018年1月から採り入れた"ローテーションサンプリング"は統計委員会、総務大臣の承認を得たものだ。

ところが7月に総務省から"起きるはずのない数値のギャップ"を指摘され、12月の統計委員会で長年隠していた「東京都は抽出調査」「そのことの復元は未処理」、近々「抽出調査を拡大する予定」であることが表面化した。統計委員会、総務省にも内密にしていたのは何故か。

単にこれら長年の統計法違反がいっぺんにバレるのを嫌っただけなのか。TV中継された国会予算委員会の質疑では不明なままだ。

事は国の基本に関わる問題。農業も勿論様々な政策に連動している。政府は国会の資料要求、参考人招致に誠実に対応して欲しい。

 

   

トラックバック

トラックバックURL: http://blog.hokkaido-np.co.jp/mt/mt-tb.cgi/10340

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

(公開されません)

(HTMLタグ(b,i,br/,p,strong,em,ul,ol,li,blockquote,pre)が使えます)