『楕円の酔夢譚』 - 納豆定食 -

2018年11月22日


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時々仕事で行く札幌圏の私立大学で、元ラガーマンの学長と学生食堂へ行った。

学長の大学とは定期戦を行っている。世代は違うが当時は勝ち越していた。今は道連の所属クラスも逆転した。

「あの頃、帯広の大学生協食堂に"納豆定食"というのがありましてね。それ食べて頑張ってました。」

「何ですか。それ。」

カネが無いのでご飯に納豆と豚汁だけ。練習から寮に引き上げてテーブルに付いても疲労で食欲が無かったり、元気な連中は足りなかったりして、夜の8時過ぎに〝命の源〟のような感じで食べていた。

寮の食堂は麦飯に一汁一菜。"納豆定食"とたいして変わりはなく、まぁ、よく走れたものだと思う。

そんな話をしながら幾品かトレーにチョイスして、サラダコーナーに寄った。「ここは値段が出ていませんね。」「レジで重さを量って料金が出ます。」

なるほど。女子学生は沢山食べるのだろうな。〝男子大学〟のようだった母校も今は女子が6割とか。食堂風景もスマートになったことだろう。

同期のWは納豆に砂糖を入れて皆を驚かしたが、東北の食習慣だということを後で知った。粘りと風味が増すらしい。久しぶりの学食はいろいろなことを想い出させてくれた。

子供が減少してきて大学、高校はどこも学生・生徒の確保に腐心している。キャンパスというトレーに多彩な料理を一杯用意して惹きつけなければならない。ところで学生はハングリーなのだろうか。。。

地域貢献の取り組み、強み・特色のある教育、海外一流大学との競争。大学自体がどのタイプの大学を目指すかをチョイスする時代になった。

財政規律をベースにした文科省の採点で運営交付金が決まる。学長達の苦労は大変なものだ。シンプルで基礎的な"納豆定食"時代の教育で良かったなぁと食堂を後にした。

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