尾畠春夫さんのこと -つづき-

2018年08月18日

雨が続いていて、久しぶりに朝のポタリングをした。気温9℃、空は秋。栗の実も大きくなっていた。

途中で出会ったAさんとも久しぶりだった。昔の職場の先輩であるAさんはこの夏に自転車を始め、乗り姿も板に付いてきた。

併走しながら行方不明の2歳の幼児を発見した大分県の尾畠春夫さんのことから山岡銀四郎の話になった。

大正4年に苫前町三毛別で起きた惨劇を題材にした吉村昭の小説『羆嵐』に登場する猟師だ。

警察も軍隊も羆の行方が掴めない。そんな時、村人が腕の立つマタギの銀四郎に討伐を託す。

独自の見立てで間もなくミズナラの大木の下で体を休めている巨大な羆を見つけ、一人で仕留める。山に雪煙が舞い、曳き出す時に一陣の風が吹く。

モデルとなった旧・鬼鹿村の山本兵吉と尾畠さんとは性格も異なるようだが現代人が失いつつある動物的な直感力に共通性を感じる。

立法も司法も行政も信用出来ない混沌とした社会で次のリーダー候補が何を考えているのか、その討論が行われる気配もない。

既成概念に惑わされず自身の経験と知識とそして動物的直感で道筋を見極めるしかないことを考えさせる尾畠さんによる救出劇だった。

熊嵐猟師写真.jpg

山本兵吉-日露戦争に従軍。愛用のロシア製ライフルとトレードマークの軍帽は戦利品とか。

 

トラックバック

トラックバックURL: http://blog.hokkaido-np.co.jp/mt/mt-tb.cgi/9701

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

(公開されません)

(HTMLタグ(b,i,br/,p,strong,em,ul,ol,li,blockquote,pre)が使えます)