南極点を目指している次の若者

2018年01月31日

何度か書かせていただいたが、『地平線会議』という冒険家の集まりが毎月第3金曜日に新宿のスポーツセンターで開かれ、その内容などが「通信」となって送られてくる。

集まりに参加するのも通信を購読するのも僅かな会費を納めればそれで良いという朗らかな集まりだ。来年で40年。

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世の中にはこんな面白いことに取り組んでいる人がいるのだということを知る楽しみがいっぱい詰まっている。

日本人初の「南極点単独無補給徒歩」を成功させた荻田さんを偶然に知ったのも数年前の地平線会議だった。二度目の北極点が寸前で引き返さざるを得なかった悔しい表情が浮かぶ。

ここでの『冒険』は必ずしも人跡未踏の地に行ったり、難しいルート、条件で山に登ったり川を下ったりすることばかりではない。自分なりの思いと目標を持って取り組むことに焦点が当てられている。

渓流釣りと山草採りなどをしながら"自給自足登山"を楽しんでいる人。犬ぞりレースに魅せらてアラスカでプロになった人。

等々多士済々が登場する。退職後に自転車旅に踏み出すきっかけになり、今も背中を押してくれている。

つい最近、「通信」の1月号が送られてきた。阿倍雅龍さんという若者の寄稿が載っていた。普段は浅草で人力車を曳いている。昨年はトレーニングを兼ねて全国の一宮を巡ったという。

「本来は日本人初となる予定だったので残念ですが、神様が僕に更に強くなる機会を与えて下さっているのでしょう。たとえ運命が思う通りに行かなくとも押し通す事が人生に必要な時がある。この通信が届く頃、極地トレーニングでカナダ・ウイニペグ湖で過ごすつもりです。」とあった。

今年の暮れは当初計画どおり荻田さんの歩いたコースに挑み、来年、同郷の秋田県の白瀬矗中尉が果たせなかったルートを延ばして南極点到達を目指すという。

100年後の挑戦だ。そのための決意の一宮巡りでもあったらしい。ゴールは勿論白瀬中佐の故郷だった

既成概念に囚われない若者の生き方は羨ましく今となっては叶わないが、いつまでも彼らの発信する物語から刺激を受け止められるささやかな「冒険者」でありたいと地平線通信が届く度に思う。

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