十勝農業生産額の想い出 -2-

2017年12月31日

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芳しくない農作物の生育状況について、毎日のように新聞記者の取材が続いていた平成5年。夏のある日、当時のT支庁長が定例の記者会見が終了し、腰を上げたその一瞬の間合いで地元紙の記者が粗生産額の見通しを問いかけた。

雑談のつもりで言った「2,000億円は厳しいかなぁ。」の一言が翌日の大見出しとなって、暮れの農業粗生産額予測の発表まで農務課職員の作業は遊び心も吹っ飛んだものになった。2,000億円を超えても下回っても話題沸騰必至。翌年の農水省の統計公表との整合性もある。

豆類、野菜など農協系統外取り引きのある作物の把握に慎重を期し、あらゆるデータと突合し、絶対にこれ以下にはならないという金額として2,080億円で発表し、地域の人を始めT支庁長も安堵する年の瀬となった。

十勝農業生産の半分を占める畜産に助けられた。因みに翌年夏の農水省公表は100億円程度多く、胸をなで下ろしたものだった。

先日の道新記事によると、今は「農協取扱高」の集計になったようだ。"ドラマ"が生まれようもないのが少し残念ではあるが、付加価値を高めるための取り組みが盛んになり、それだけ農作物の流通が複雑多様化していることの現れだろう。

兎にも角にも台風に見舞われた昨年から今年は過去最高の取扱高になって十勝管内も良い年越しになったことを嬉しく思う。災害の無い豊作の年であって欲しい。

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