森友学園 -会計検査結果報告-

2017年12月04日

『学校法人森友学園に対する国有地の売却等に関する会計検査の結果についての報告』(要旨)を読んでみた。休み休み読んだが内容にあ然とした。

率直に言って、これほど杜撰なことを役人がするはずは無いことの羅列である。一例が土地価格の値引き8億円余りの重要な要素である地下埋設物撤去・処分費用の決定経緯。

そもそも算定の基礎となる『単価22,500円/tの資料が無く、詳細な内容が確認出来なかった。』とのこと。除去土量を計算する基礎の排出深度、異物混入率も十分な根拠がない。

『財務省は保存期間1年未満とした行政文書の内容も決裁文書に集約して保存しているとしているが、会計処理の妥当性について検証を十分行えない状況となっている。』とのこと。

そして驚いたことは、近畿財務局は予定価格を決定する時の『「評価調書」の作成も失念した。』とある。これでは決裁そのものが通るはずがない。

どうしたか。不動産鑑定価格のように中立性や信頼性の水準を確保するものではないとされる「意見価格」の1億3400万円を予定価格としている。価格交渉が先行したので辻褄が合わず、作成出来なかったと考えるのが自然だ。

報告書は『適正な対価を定めないまま1億3400万円を予定価格として決定していた。』と結論付けている。

財務省理財局長が国会で、価格交渉の録音テープについて「金額は言ったが予定価格のことではない。」という恥ずかしくならないのかと思う答弁をした。そもそも予定価格を伝えることは犯罪であり、答弁としてあり得ない。

後になって組織的に資料が取り除かれでもしない限り決裁書類が存在するはずがない。関係文書の破棄が完全に行われるとは考えにくい。国会、ジャーナリズムの力量が試されている。

報告書を読んで、「行政が歪められた」というレベルを超えて、何らかの力が働き「毀損」してしまっていることに衝撃を受けたがTVは連日相撲を追いかけている。

                                                                                                                                                                

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