橋本君のこと

2017年11月10日

額に小さな脂肪のこぶが出来て3針の切除手術をした。8日はその抜糸をして中学の同級生の葬儀で芦別に向かった。

"金の卵"と言われて集団就職で上京したひとりだった。クラスの三分の一は男女とも15歳で世の中に出て行った時代であり、葬儀に集まったのはそうした仲間が殆どだった。

仕事の傍ら歌手を目指して作曲家に弟子入りしたが夢は叶わず、故郷に戻って地元に就職。やがてその時の仲間3人とで縫製会社を立ち上げたが退職し、平成16年にラーメン店を開業するも奥さんを亡くして平成22年にやむなく閉店。

再び地元の会社に勤めていて、昨年のクラス会で、この夏に自転車で訪ねて行く約束をしていた。中学の野球部時代のこと、炭鉱でやんちゃなことをしていた頃のこと、東京での暮らしのこと、これからのクラス会のこと等々、飲み明かすのをお互いに楽しみにしていた。

その打ち合わせの電話の向こうから聞かされたのが食道癌で札幌の病院に入院することだった。8月初旬のこと。『すまん、すまん。』を繰り返しすばかりだった。そんな場合でないのに。あまりにあっけない。

『約束はいずれ果たすから』とTシャツの遺影に告げた。鏡で額の縫い跡を見る度に、『まぁ、やってみるか。』と末期癌であることを伏せて、いつものとおり明るく、気丈に振る舞う顔とそのまねの出来ない生き様が思い浮かぶ。

頭部の縫い跡は大学Rugby部の練習中に今は亡き敬愛するOさんと接触して出来たものと二つ目になった。

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