今年、北海道JRで。

2017年11月01日

道内の自転車旅では「輪行」でJR線と都市間バスを利用することが多い。今年も印象深いことがあった。

8月の知床自転車旅でのこと。網走から斜里へ向かって国道を走っていると前方にロードレーサーに簡単な荷物を付けて覚束ない走りをしている少年を見かけた。

やがて小清水原生花園で一緒になった。東京から来た中学2年生だった。女満別まで空路で輪行し、斜里から標津を経て釧路に出て、再び空路で帰るのだという。初めてという自転車旅には訳があった。

夏休みに道東を旅行したくて列車、バスを調べていたら本数が少なく、やむなく親戚のおじさんのスポーツ車を譲って貰って回ることにしたという。発想とアドベンチャー精神に感心しつつ、彼の想い出に北海道の交通事情がどのように刻まれるのか、複雑な心境になった。

台風21号が道東を通過した10月23日のこと。仕事で釧路までの特急に乗っていて、雪がちらつく占冠駅で停車中に車内アナウンスが流れた。「釧路から先の釧網線、花咲線は悪天候により運休します。代替の交通機関はありません。」

「申し訳ありません。」「ご迷惑をおかけします。」の一言は無かった。自力ではどうにもならず、援軍も無く、余裕の無くなった北海道の鉄路が語られているようで寂しかった。

「国だ、道だ、地元だ。」と言っている間に人と地域が置き去りにされていることを肌で感じることがある。最近になってようやくJRと道など行政機関が国に支援を要請することで意思統一されたという。"三すくみ状態"が続く限り、新幹線にしろ鉄路に血は通わないと思う出来事だった。

トマム駅.jpg

         29.10.23   16:00頃  

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