水茄子

2017年09月02日

京都に旅行し、ホテルの近くの小料理屋で「水茄子」というものを初めて食べたことがあった。調味液に浅く漬けられた一品だった。独特の灰汁は殆ど無く、何と言っても皮が柔らかくて仄かな甘みがあった。薦めた店主の満足そうな顔を想い出す。

ゴーヤも薩摩芋も北海道で採れる時代、以来、何処かにないものかと捜していたら近所の直売所で見つけた。去年までは無かったように思う。早速、浅漬けになった。あの夏の暑い日、レンタサイクルで妻と神社仏閣巡りをした夕方の涼しいサクッとした歯触りとサッパリした甘みが蘇った。

調べてみると茄子そのものは8世紀に栽培が始まっていて、水茄子は大阪の泉佐野市が発祥の地とされている。江戸時代初期に栽培が本格化し、水分を多く含むので夏の農作業の合間に熱中症防止の目的で生食していたというから重宝な野菜でもあったようだ。

現在広く流通しているのは、戦後開発された本来の水茄子よりやや細長く全体が紫になる絹茄子と呼ばれる系統のものとのこと。品種改良、気象の変化などもあるのかもしれないが、薩摩芋といい、北海道の栽培技術に改めて感心する。

残念ながら暑い日が続かなかった今年だったが、夏が詰まったような水茄子が長く店頭に並んでいて欲しいと思う。

DSCN2191.JPG

DSCN2190.JPG

                      

トラックバック

トラックバックURL: http://blog.hokkaido-np.co.jp/mt/mt-tb.cgi/8470

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

(公開されません)

(HTMLタグ(b,i,br/,p,strong,em,ul,ol,li,blockquote,pre)が使えます)