『円』 -能登の海を詠む-

2013年12月13日

辛夷.jpg

 

10月の能登ツーリングで詠んだ歌が所属している『辛夷』12月号の「象限集」欄に掲載された。選者の筆が入っている句もあるが嬉しい。恥ずかしながら7首から。 

 

    =鰡漁の櫓残れる穴水湾江戸の時間の流れに浸る=

魚の中でも鰡ボラは特に音に敏感という。かつてこの国に日がな一日、海面に組んだ櫓の上に座って魚影を待ち、紐で吊るした網を手繰る漁法があった。

 

    =削られし能登金剛の岩棚に丸き背をせる釣り人動く=

韓国の金剛海岸からその名がついたという。半島の日本海側は荒々しく削り取られている。その岩に溶け込んでいた老人の影が一瞬、僅かに動いた。

 

    =白波のゆくて切り分け右ひだり陽の当たる海陰りたる海=

苫小牧東港を真夜中に出港、秋田沖で快晴の朝を迎えた。フェリー船内の模型で見るとほんの小さなスクリューが一帯の海を切り分けて進む。

 

あれから2ヶ月。ちらちらと舞い始めた雪をみながら能登の海を想い出す。下りの時間も積み重ねだ。

 

《『辛夷』の編集発行人をされていた時田則雄さんは著名な十勝の農民歌人です。道新日曜版などの選者もされています。 離農せしおまへの家をくべながら冬越す窓に花咲かせをり  この歌に出会い7年前に入会しました。》

 

 

 

 

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