7月16日、先日このブログでも紹介した浴衣の着付一日講座を体験してきました!!
屋内での講座とはいえ、どんより曇った空を見て「大丈夫かなぁ~」と内心ひやひやしていましたが、
無事お申込の9名様が集まり、にぎやかに講座スタートです。

さぁ、講座が終わる頃には皆さん浴衣美人になれているのでしょうか!?
この日の一日講座は、いつも第1・第3水曜日の18:30から行われている通常講座「忙しいあなたのための着物マスター塾」とドッキングする形で行われました。
(「マスター塾」受講生の皆様、ご協力ありがとうございました。)
この日参加した9名様の中には日本に留学中の韓国人の方や
お母様と娘さんご一緒の参加もありました。
国境と世代を超えて「浴衣を一人で着たい!」という女性が集結したんです。
私はまずそこで小さな感動を覚えてしまいました。
新聞広告には「まったくの初心者の方もお待ちしております」と書かれていましたが、
着付を体験させて頂く私自身も「ド」のつく初心者。
もちろん普段着は洋服だし、成人式の振袖も近所の美容室で着せてもらいました。
いくら着物よりハードルが低いとは言え、そんな私に浴衣が一人で着られるのか・・・。
でも心配ご無用!!この日浴衣の着付を教えてくださったのは
東京きもの学院学院長の小谷木由紀子先生と、主任講師の小川素己先生、鼈江利子先生。
皆さん和服のエキスパートです。
全員で着付を始める前に、まずは石田先生のデモンストレーションです。
小谷木先生が隣で「上前(うわまえ)を・・・」とか、「身八つ口(みやつくち)から手を入れて・・・」
と手順を説明してくれます。

石田先生はいとも簡単そうに、するするするっと浴衣を着ていきます。

とても素早くて、出来上がりも本当に美しい!あっという間に目の前に浴衣美人が登場しました。
私もデモンストレーションを見ながら「ふむふむ、あそこをこうして・・・次はあそこから手を回して・・・」
などと手順を目で追い、頭の中でリピートします。
「さぁ、それでは実際に着てみましょう!」
小谷木先生の掛け声で、皆さんいっせいに立ち上がり持参した浴衣を広げます。
後ろから見ていると、皆さんがワクワクしている様子が伝わってきます。
私も何だかワクワクしてきました!
先ほどのデモンストレーションで見せていただいた一つ一つの手順を、ゆっくりと丁寧に教えて頂きながら、着付がスタートしました。
浴衣を着る際に必要な持ち物はこんな感じです。

浴衣を羽織る前に、まずはフェイスタオル2本を使って体の「補正」をします。
浴衣は、体のラインがあまりはっきりしていない方がきれいに着られるので
体の凹凸を無くすためにタオルをウエストに巻くのです。
ほとんど「くびれ」の無い私には浴衣がぴったりかも(笑)
体の補正が済んだら次は、くるぶしが隠れるくらいの長さに浴衣の丈を決めます。
この
「くるぶしが隠れるくらい」
というのが、浴衣をきれいに着るコツだそうです。
短すぎると子供っぽくなってしまうんですって。
丈を自分で決められるなんて、洋服では考えられないことですよね。和服ってすごい!
そしてきれいに着るためのコツがもうひとつ。
それは後ろの衿を引っ張り、こぶしひとつ分くらいの余裕を持たせることです。これをやるかやらないかで、浴衣が「粋」になるか「野暮」になるかが決まります。
丈を合わせたら、着物用の「ウエストベルト」を腰骨の上辺りで巻いて
決めた位置から浴衣がずれないように留めます。
そして、丈を決める際に余った浴衣の生地を、きれいに整えます。

これを「おはしより」と言います。この「おはしより」、私にとっての強敵でした。
浴衣を着る時のクライマックスは帯結びですが、その前段階の「おはしより」が上手く出来ないと
「着る」ことはできても「きれいに着こなす」事は出来ないのです。
がさつな私の手にかかるとみるみるうちにおはしよりがぐちゃぐちゃに・・・。
それを見かねた先生方に何度も助けて頂き、何とかクリア。
さて、気を取り直して進みましょう。
「おはしより」が上手くいったら、今度はパチンと留めるタイプの金具が先端に付いた「コーリンベルト」で
前衿の位置を決めていきます。
左脇の「身八つ口(空気穴)」から手を入れ、下前(右手)の脇の位置で金具を留めます。
ベルトのもう一方を背中からぐるりと上前(左手)まで回し、下前と同じ脇の位置で金具を留めると
ちょっとやそっとじゃ衿が崩れないようになります。
その次は「だて締め」をすこし下気味に巻きます。
だて締めの上からお腹の上辺りに帯板を当て、「ウエストベルト」で固定します。
ここまで来たら、もう後は帯を締めるだけ!!
帯を締めている時「あぁー私は今、和服を自分で着ているなぁ!!」
と激しく満足しました。
クライマックスですね。

浴衣に必要なのは「半幅帯」という、読んで字のごとく、着物用の帯の半分の幅の帯です。
帯の片方の端を半分に折り、それを右手で持って背中のセンターライン「背中心」に持って行きます。
そして右手は背中心に置いたまま、自分でくるくると2回その場で回って、体に帯を巻きつけます。
巻き終わったら、右手に持っていた帯の端と余ったもう片方の帯の端を持ち、両方向にギュギュッと引いて帯を締めます。
長く余った帯の端を、自分の胸と同じ幅でじゃばら折りにします。

長方形になった帯に、縦に二つの山ができるように更に折ります。
真ん中を手で押さえ、もう片方の帯の端でぐるぐると2回巻く。
そして巻き余った端は帯と帯板の間に差し込みます。
するとあら不思議!!何とも可愛らしいリボンが出来上がりました。後はリボンが背中に来るようにぐいぐいっと帯をずらしていきます。
そしてくるりと振り返り鏡を見れば、何とそこには一人で浴衣を着られる浴衣美人が!

拍手!!
・・・と、ここまでつらつらと手順を書いてきましたが、読んでいて
「ホントにそんなにスムーズに行ったの?」
と疑問に思っている方もいるかもしれませんね。
でも、それが本当にスムーズに行ったんですよ!
・・・私以外の方は。
私はと言いますと、それはもう、悲惨でした。
お手本を見せていただいて分かっていたはずの一つ一つのステップが
実際にやってみるとびっくりするぐらい分からないのです。
手順が分からなくなり、ほかの人が着ている所を横目でちらちら見ている様子はまさに挙動不審。
情けないやら焦るやらで、ますます頭が混乱していきます。
しかし、そこで天の声。
「一度着られても、おうちに帰ったら絶対に忘れてしまいます。浴衣を脱いで、もう一度初めから着てみましょう。」
そう、簡単には着られない所も和服の魅力の一つ。決して言い訳じゃありませんよ!!(笑)
少しの手間と技術は必要だけれど、和服になると自然に背筋が伸びて、気持ちもしゃきっとする気がします。
小谷木先生が講座の最中何度か
「きれいに浴衣を着るのには、タネも仕掛けもあるんですよ。」
とおっしゃっていたのがとても印象に残っています。
そう、ただ漠然と浴衣を羽織って帯を締めても、きれいに着られるわけは無いんですよね。
その「タネと仕掛け」を
実際に教えていただいたのが、今回の一日講座だったわけです。
もう一つ印象に残ったのは
「和服を着てがに股になると、ドスコイになりますから気をつけてください。」と言うお言葉。
普段からドスコイ歩きの私は心から反省しました。
さて、二回目も先生方に助けて頂きながらですが、
何とか私も「自分で」着られたと思えるようになりました。
その時の達成感と爽快感は、クセになってしまいそうな気持ちよさ。
見てください、このニンマリ顔(笑)。

全員が浴衣を着た後は、円になってお互いの着付を見比べてみました
皆さん本当にきれいに「着こなして」いらっしゃいましたよ!
皆さんの顔も心なしか満足気に見えますよね♪
特に「マスター塾」受講生の方の帯を見たときには
周りから「おぉ~!」と感嘆の声が上がりました。

日ごろから訓練している人の着こなしはやっぱり違いますね!
最後は、浴衣のたたみ方まで教わって一日講座終了です。

中には下駄を持参して、浴衣を着たまま帰られた方もいらっしゃいましたよ。
自分で着た浴衣で歩く夜の街、気持ちいいんだろうなぁ~!!
私も浴衣の着方を忘れないうちに、家でも自分で浴衣を着てみようと思います!
(いこ)
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