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冬の釧路湿原・タンチョウと温泉の旅-8…茅沼温泉の2

2008年02月18日

 「憩いの家かや沼」の食事は、夕食、朝食ともレストランでいただきます。料理は和食膳(しょくぜん)で、地場の食材を生かし、ボリュームもあります。酒のさかなに最適な小鉢ものが多彩で、飲んべえにはうれしい限りです。でも、全部食べると塩分とり過ぎかな。
 私は、この旅は節制して読書に励むつもりですから、生ビールの中ジョッキ1杯と、お銚子(ちょうし)1本で切り上げました。

 部屋にもどり、明日はどうしようかな、などと考えてはみたのですが、おなかが一杯で、ほろ酔いですから、まあ、明日になってからにしようと、どこまでも行き当たりばったりでいくことにしました。

 読書は、今年、直木賞を受賞したばかりの「私の男」(桜庭一樹、文藝春秋)を前日から読み始めています。
 著者の桜庭一樹は1971年生まれの女性作家で、昨年、「赤朽葉家の伝説」で日本推理作家協会賞を受け、吉川英治文学新人賞や直木賞の候補にもなっていたので、気になる若手作家でした。
 「私の男」は、北海道の紋別市と奥尻島、東京を舞台に、津波で家族を失った少女と、養父となった若くて独身の男の物語です。
 読者を引きつけ、読ませる作品です。ただ、好みは分かれるほうですね。

 で、夜中にもう一度温泉に入り、部屋に戻ってから、汗が引くまでと思って、また読み始め、結局、午前3時ごろまでかかって読み切ってしまいました。
 こりゃあ、明日の運転がつらいかな、なんて思いながら眠りました。

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露天風呂から眺める朝日

 朝は、夜更かしをした割には、すっきり目が覚めました。
 さっそく朝の露天風呂です。
 朝日が差していますが、空気はカーンと冷えています。でも、湯につかると、じわっと、しみるように全身が温まって、活力がわいてきました。

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ヒノキ造りの露天風呂

 そうだ、太平洋を見ながら帰ろう。そう思いました。

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青木和宏
1954年北海道滝川市生まれ。フリーライター兼編集者、報道カメラマン。85年から内戦のアフガニスタンなどを取材。88年から北海道新聞社出版局「道新Today」編集部スタッフ。2003年からフリー。編集プロダクション「オフィスAWO(あを)」代表

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