冬の釧路湿原・タンチョウと温泉の旅-7…茅沼温泉
2008年02月18日
タンチョウの舞やエゾシカの群れ、真っ白な雪をまとった枯れ色の湿原、ゆったりと流れる釧路川。この一日、厳冬の釧路湿原と対峙(たいじ)して、大自然の美しさと奥深さに心を打たれました。湿原の外側を酪農地帯が取り囲み、道路や鉄道、町もあります。人々の営みと世界的に貴重な保護区域が、これほど隣接して共存していることに驚きも感じます。
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雪と枯れ色の湿原のふちをJR釧網線が通る
(写真はクリックすると大きくなります)
シラルトロ湖の北岸にある「憩いの家かや沼」に到着したのは夕方です。湖は真っ白な雪原でした。
ここは、1978年(昭和53年)に開業した標茶町の保養施設です。湯量が毎分450リットルと豊富で、源泉温度は47.2℃と理想的です。泉質はナトリウム-塩化物泉(旧泉名:食塩泉)で、温泉水1キログラム中の成分(蒸発残留物)が9.62グラムもある濃い温泉です。
温泉水の成分、水分、熱源の由来は「グリーンパークつるい」と同じと考えられます。雨や雪などの天水と、太古の時代の化石海水が地下で混じり合い、地層深部からの伝導熱で温められたものです。
内風呂には温度の異なる浴槽が3つあります。
広々とした岩風呂は40~42℃、少し浅い浴槽は42~43℃です。熱めが好きな人には45~46℃の「源泉の湯」があります。これは、かなり熱いです。
また、湖を望むヒノキ造りの露天風呂は、たぶん42℃くらいでしょう。ぬるくもなく、熱くもない適温でした。
「岩風呂」だけ、温度調節のため、少し加水していますが、ほかは、すべて源泉そのままのかけ流しです。
ここのお湯は、つかると肌がすべすべし、大変よく温まります。
内風呂の写真を撮ろうとしたのですが、もうもうと立ち上がる湯気で写りませんでした。
夕食前の時間、のんびり露天の湯につかり、手足を伸ばし、ぼーっとしていると、ずいぶん遠くまで来たものだなあ、という感慨が満ちてきました。地理的な距離だけではなく、都市の騒々しさや世俗の煩わしさから遠く離れているという実感です。自然に笑みがこぼれてきます。まさに、温泉ひとり旅の魅力です。
釧路湿原は現在、「国立公園」「天然記念物」「鳥獣保護区」「ラムサール条約登録湿地」に指定されています。
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