冬の釧路湿原・タンチョウと温泉の旅-3
2008年02月06日
「グリーンパークつるい」は、昨年春までは国民年金の保養施設でしたが、現在は民間会社が経営しています。経営が代わっても、良質の湯を守る姿勢が変わらないのは、温泉ファンにはうれしいことですね。
温泉水1キログラム中の固形成分は4.5グラムあり、ほとんどが食塩成分で、太古の化石海水に由来します。温泉水の水分は、雨水などの天水と化石海水の混合したものです。
色は、薄茶色の透明で、これは、地下の泥炭層から取り込んだ植物性有機成分によるものと思われます。pH(ペーハー)は8.55ありますからアルカリ性で、湯につかると肌がツルツルします。
鶴居村付近は、2万年ほど前は陸地でしたが、1万年から6000年くらい前は、気温の上昇によって極地の氷が溶け、海面が上昇して、海の底になりました。しかし、3000年くらい前に、海面が下がって陸地が広がり、現在のような釧路湿原が誕生したといわれています。根釧堆積(たいせき)盆地には、海の時代に堆積した泥炭層があり、また、地下1000~1500メートル付近には、温泉水を大量に貯蔵している地層が広く分布しているようです。
この地域の地温は、地下温度の測定などによって、深くなるにつれて同じ比率で高くなることがわかっています。地下の浅いところに特別な熱源はないので、地下深くにある基盤となる岩盤からの、伝導的な熱が、温泉の熱源と考えられています。
ただ、100メートル掘ると何度温度が上昇するかを示す地温こう配は、約4℃~5.4℃とやや高めです。この地域の北方には、阿寒国立公園から知床国立公園に続く、火山活動の盛んな地帯があることから、地下深いところで影響を受けているのでしょう。
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