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秘湯・朝日温泉に行ってきました-1

2007年07月09日

 映画やテレビドラマにもなった、水上勉の社会派小説「飢餓(きが)海峡」に登場する秘湯、後志管内岩内町の朝日温泉に行ってきました。
 電気も通じないし、無線もダメ。地上波テレビも映らない。もちろん携帯電話は「圏外」です。でも、自家発電と衛星電話で、どうにか現代社会との接点は確保できているという温泉宿です。もちろん部屋にテレビはありません。
 沢筋に造られた露天風呂は野趣たっぷりで、都会の喧噪(けんそう)を逃れてくる人々を癒やしてくれるはずです。

 車で岩内町から寿都町方面へ国道229号を行き、全長が3570メートルもある雷電トンネルを抜け、弁慶の刀掛け岩が見えると、まもなく左側に雷電温泉の入り口があります。
 そこから細い未舗装の山道に入ります。林道のように細く曲がりくねった道です。距離にして3キロほど。天気が良くて路面が乾燥していれば、軽自動車でも大丈夫ですが、雨が降ったら、ぬかるんだり滑ったりしそうで、乗用車では危険な感じです。
 国道から案内表示に従って登り、沢筋へ少し下ると、一軒宿の朝日温泉があります。江戸時代の1844年(弘化元年)に開湯した歴史ある温泉です。
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朝日温泉の外観

 内風呂は硫黄の香りが漂い、注ぎ口の岩に透明な結晶や白い粉のような析出物が付着していました。「石膏泉の一種」と昭和29年の成分分析表には記されています。湯は源泉かけ流しで、注ぎ口では透明ですが、時間が経つと白く濁ってくるようです。
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男湯の内風呂には源泉が常にかけ流されている

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源泉の注ぎ口近くの岩には結晶になった析出物が付着していた

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青木和宏
1954年北海道滝川市生まれ。フリーライター兼編集者、報道カメラマン。85年から内戦のアフガニスタンなどを取材。88年から北海道新聞社出版局「道新Today」編集部スタッフ。2003年からフリー。編集プロダクション「オフィスAWO(あを)」代表

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